パンダとアレッシィの必然の出会い
イタリアはデザインの国。クルマ以外の世界でも、カタチをウリにしているブランドはいくつもある。グッチやプラダといったアパレル系は、その代表だろう。でもこういった、日本人が大好きなプレミアムブランド以外にも、あの国にはすばらしいデザインがいくつもある。そのひとつが、キッチンウェアやテーブルウェアで有名なアレッシィ。女性の形のワインオープナー、ウサギの顔のヨウジ入れ、ロケットのようなレモンしぼりなど、家で使っているという人も多いだろう。ウチにもあわせて5つぐらいある。ミラノから北西へ100qほど。アルプスのふもと、オルタ湖の近くのクルジナッロという街にアレッシィはある。今年で創立85年という長い歴史を持つこの会社が世界的に有名になったのは、フィリップ・スタルクやアレッサンドロ・メンディーニなどの一流工業デザイナーを起用することで、無味乾燥になりがちなキッチンウェアやテーブルウェアの世界に遊び心を取り入れたことだろう。ただの道具をペットのような愛着の持てる存在にして、毎日の生活を楽しいものにしてくれる。使いやすさだって、オーソドックスなデザインのものより、むしろ上。だから長く使っても飽きないどころか、ますます好きになっていく。しかも価格はリーズナブル。
そう、アレッシィのめざすところは、フィアットととても近いのだ。となれば、コラボを組む相手としてふさわしいのは、いちばん安いフィアット、パンダをおいてほかにない。それが現実になった。世界に数ある異業種とのコラボ作品の中でも、いちばんしっくりくるコンビだろう。











