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ホンダ
ゼスト 
レポート:丸茂亜希子
写真:菊池貴之、田所孝之(編集部)
試乗ステージ:幕張〜都内〜箱根

【 ZEST G(FF)スペック 】
全長×全幅×全高=3395mm×1475mm×1635mm、ホイールベース=2420mm、車重=880kg、駆動方式=FF、エンジン=660cc・直列3気筒 SOHC(52ps/6700rpm、6.2kg-m/3800rpm)、トランスミッション=4速AT、
価格=109万9350円
ホンダ  ゼスト
ホンダ  ゼスト
軽ハイトワゴンの王道ともいえるコンサバなスタイルを採用。日本で一番売れているスズキ・ワゴンRや、ダイハツ・ムーヴの2強に真っ向勝負を挑む。
ホンダ  ゼスト
インパネ周りもオデッセイなどで見られる未来感覚ではなく、機能重視のストレートなデザイン。インテリアカラーは、ゼストがアッシュグリーン、ゼストスポーツがブラックという設定。
軽自動車がおもしろい
 軽自動車の販売シェア争いが今、F1並みにおもしろい。2005年は新車販売全体が低迷する中で、軽自動車だけが192万3716台という新記録を更新した。シェアトップは33年間変わらずスズキが守っているが、2位のダイハツが初めて30%を突破し、スズキを猛追。軽自動車の“勝ち組”たちはますます激しい闘いを演じそうな気配だ。その反面、大きくシェアを落とし、“負け組”の烙印を押されたのは、三菱とホンダである。不祥事の影響が響いた三菱は仕方がないとして、なんの問題もないのに売れないホンダは、クルマ自体に魅力がないことが露呈されてしまった。この事実は社内で、ゆゆしき問題として議論されたという。

 2006年に入り、相変わらず軽自動車販売は好調だ。1位スズキ、2位ダイハツは不動だが、3位以下で異変が起こっている。三菱が「i」の大ヒットでシェア回復への突破口を開いたかと思えば、日産も「モコ」が人気を呼び、すでにホンダからわずか1600台差まで迫り、虎視眈々と上位を狙っている。このままでは、ホンダの5位転落は確実か…と思われた矢先にホンダが投入した新しい刺客、それが「ゼスト」である。

 女性向けに振り過ぎてしまった「ライフ」、明確なコンセプトがなかった「ザッツ」を反省し、キャッチコピーは“走れ!家族の好奇心! ファミリーズベスト軽”と単純明快、かつ斬新な打ち出し方だ。4人が快適に乗れて、街中も長距離もどこへでも走っていける、家庭のファーストカーとなりうる軽自動車というわけである。これまで、経済的事情や駐車スペースの制限のために、仕方なく軽自動車をファーストカーにしてきた家庭はあるだろうが、積極的に選ぶ意識はあまりなかった。それを突然、ポジティブに変えていくだけの強い説得力を、果たしてゼストは持っているのだろうか。

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