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試乗レポート   

ジャガー
XK 

レポート:吉田 匠
写真:小林俊樹
試乗ステージ:小淵沢

【 XK クーペ 】

全長×全幅×全高=4790×1895×1320mm、ホイールベース=2750mm、重量=1690kg、駆動方式=FR、エンジン=4.2リッターV型8気筒DOHC [224kW(304ps)/6000rpm、421Nm(42.9kg-m)/4100rpm]、トランスミッション=6速AT、価格=1180万円
ジャガー  XK
ジャガー  XK
1948年のロンドンモーターショーで発表されたXK120は、3.5リッター直6DOHCという当時としては画期的なXKエンジンを搭載。時速120マイルから取ったネーミングは伊達ではなく、当時世界最速となる214km/h(時速133マイル)をマークした。
ジャガー  XK
1961年、ジュネーブで発表されたEタイプは、斬新なスタイリングやモノコックなどの最新技術を投入した高性能ぶり、リーズナブルな価格設定でセンセーショナルを巻き起こす。後に登場する12台限定のライトウェイトEは、アルミモノコックとアルミエンジンを採用。こうした流れが新型XKへと続いているとも言える。

XKなるものの本流とは?

 すでによく知られているとおり、ジャガーというブランドには2つの顔がある。高級サルーンメーカーとしての顔と、スポーツカーメーカーとしての顔だ。前者を代表するのがXJシリーズなのはいうまでもなく、2003年に新型に生まれ変わった現行XJはモデル中期の段階にある。そして、今年正式なデビューを果たしたニューXKシリーズは、いうまでもなく後者の新兵器である。

 そこでXKの本流について語ろうとすると、その歴史を遡る必要が出てくる。ジャガーは創始者のウイリアム・ライオンズがサイドカーボディをデザイン&製作する会社として1922年に興したスワローサイドカーがもともとの起源。彼がデザインしたサイドカーはスタイリッシュで軽量なうえに価格もリーズナブルだった。つまりそこには、カッコよくて、軽くて、しかも性能に対して割安感のあるプライスという、後のジャガーの魅力となるポイントが、すべて含まれていたのだ。その結果、ライオンズのサイドカーは大成功を収め、彼の会社は本来の夢だった自動車メーカーに発展していったのである。

 戦後、スポーツカーメーカーとしてのジャガーのイメージを決定づけたのが、1948年の世に出たXKシリーズの始祖XK120だったが、その名声をさらに決定的なものにしたのが、1961年デビューのEタイプだった。ジャガーEタイプは、当時スポーツカーとしてはまだ珍しかったモノコック構造のボディと、4輪独立サスペンション、それに4輪ディスクブレーキを備え、XK120に端を発するDOHC直列6気筒3.8リッターエンジンと4段MTで後輪を駆動するスポーツカーで、そのボディにはオープンのコンバーチブルと2プラス2座クーペの2種類があった。

 ウイリアム・ライオンズ自身がラインを描いたといわれるそれらのスタイリングは、いずれもすこぶる流麗で美しいものだった。しかもEタイプは、似たような性能のメルセデス300SLやアストン・マーティンDB4、あるいはフェラーリ250GTといった60年代前半の高性能スポーツカーに比べるとプライス的に遥かに安かったから、サイドカー以来のジャガーの特徴をすべて備えたクルマだったといえる。

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