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マツダ
MPV 
レポート:曽宮岳大
写真:本池邦雄
試乗ステージ:東京・お台場周辺

【23C FF スペック】
全長×全幅×全高=4860mm×1850mm×1685mm、ホイールベース=2950mm、車重=1720kg、駆動方式=FF、エンジン=2.3リッター・直列4気筒 DOHC(163ps/5500rpm、21.4kg-m/4000rpm)、トランスミッション=4速AT、価格=247万円
マツダ  MPV
マツダ  MPV
全体のシルエットは先代モデルに似ているが、低床フロアとワイドな全幅の相乗効果で見た目の踏ん張り感がアップした。
マツダ  MPV
内装は、ダークブラウンとベージュを組み合わせた“ハイスタイル”(写真)とブラックを基調としシルバーパーツで際立たせた“スポーツスタイル”の2タイプ。
マツダ  MPV
フロア地上高は約30mmダウン。アイポイントを下げつつも、運転席はリフター幅(高さ調整幅)を55mmに拡大するなど体型にあった好みのポジションを得られるよう改良された。
マツダ  MPV
サードシートは6:4の分割可倒式でワンタッチ操作が可能。また、ラゲッジ床下には大容量のアンダートランクを採用。
もう運転がつまらないとは言わせない
 新型エスティマとほぼ同時にデビューした3代目マツダ MPV。トヨタが大本命ミニバンを世に送り出した直後というこのタイミングは、マツダにとっては少々、分が悪いのでは? とも思ったが、少なくともクルマの内容を見れば、この両者、実は全く違うクルマに仕上がっている。

 エスティマは、あくまでもミニバンの王道をゆくクルマで、初代からのタマゴ・コンセプトを受け継ぎながら、広く快適なキャビンを追求する方向で3代目へと進化した。かたやMPVは、1990年に初代がアメリカンスタイルで登場したその時から、「ほかと違うクルマに仕上げたるじゃけん」と言わんばかりに個性派の道を歩み続けてきた。

 では3代目MPVの個性とはなにかというと、それはずばり、ミニバン離れした走り。2代目は、すでに求められる広さやシートアレンジといった基本要件をほぼ満たしていた。そして、次なる進化の方向性として目標に掲げられたのは、それまでミニバンの宿命とされていた「運転がつまらない」という難点を克服しようというところなのである。

 その目標達成のために施されたいくつかの対策のうち、大きな決め手となっているのは、低床フロアの採用だ。先代モデルと同等のキャビンスペースを確保しながら、これまでより車体を低くできる新設計プラットフォームを採用し、低重心化を実現。コーナーでもグラリッと過剰なロールをさせない軽快な運転感覚が追求されているのだ。

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