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  試乗レポート   
マツダ
MPV 23T
レポート:佐野弘宗
写真:田所孝之(編集部)

【 マツダ MPV 23T スペック 】
全長×全幅×全高=4870×1850×1685mm、ホイールベース=2950mm、車両重量=1800kg、駆動方式=FF、エンジン=2.3リッター直4DOHC直噴ターボ(245ps/5000rpm、35.7kg-m/2500rpm)、トランスミッション=6速AT、価格=280万円
マツダ  MPV
マツダ  MPV
低床化路線に舵を切った3代目MPV。MPV/オデッセイ/エスティマのスリーサイズ比較では、
全長4870/4770/4795mm、
全幅1850/1800/1800mm、
全高1685/1570/1745mmと、
MPVが最も長く広く、高さは中間だ。
マツダ  MPV
同時期に登場したエスティマもセカンドシートに注目。MPVでは身長170cmの乗員が前後に座って余裕あることが求められた。オプションのスーパーリラックスシートは、オットマン、座面チルトアップ、スウィング機構付きヘッドレストなど人間工学にこだわった。
マツダ  MPV
3列目シートも座面長確保のため、反転格納式ではなく前方へのダイブダウン式を採用。北米ボイジャーから始まったミニバンだが、ここ日本では3列シートのピープルムーバーとして、全く独自の進化を遂げている。
ライバルは3リッターV6ミニバン
 今までほとんど例のなかった“ミニバン+ガソリンターボエンジン”という組み合わせが、クルマ好きの心をちょっとくすぐるマツダMPV 23Tに試乗するチャンスが、やっと到来した。

 ご存知のように、MPVにはお馴染みMZR型2.3リッターのNAとターボという2種類のエンジンがあり、しかもその両エンジンにそれぞれFFと4WDが用意されている。MPVのデビュー(と正式な受注スタート)は全モデル同時の2月2日だったが、生産計画の関係から、実際の発売(デリバリー開始)時期はモデルごとに少しずつズレており、まずは最も売れ筋となるであろうNAのFFからスタートして、23T(FF)のデリバリーは約1ヵ月半遅れた3月20日から。というわけで、われわれの23Tの試乗も今までかなわなかったのだ。ちなみに残る4WDモデルの発売も4月15日ということだから、この記事がアップされる頃には、ついにMPVの全モデルが街中を走り出すことになる。

 MPV 23Tが搭載するエンジンはMZR型2.3リッターをベースに、マツダが“DISI(ディジー)”と呼ぶ筒内直噴ガソリンシステムとターボチャージャーを組み合わせたユニットである。つまり、あのマツダスピード・アテンザ(と近々発売予定のマツダスピード・アクセラ)と基本設計は共通というわけだ。こうなると、マニア的には「どれほどブッ飛んだミニバンなのか!?」という期待が高まろうというものだが、結論からいってしまうと、MPV 23Tの乗り味は高度にバランスの取れた大人っぽい仕立てである。

 MPV 23Tがライバルとするのはあくまで他社の3.0〜3.5リッター級のV6ミニバンたちであり、その意味では装備も乗り心地も「マツダのフラッグシップ」としてあるべき完成度を持っている。「スポーティ」というキーワードはあくまでMPVシリーズ全体に、もっというと現在のマツダ車すべてに振りかけられたスパイスのひとつにすぎない。

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