| 試乗レポート |
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レポート:森口将之
写真:田所孝之(編集部)
試乗ステージ:大磯〜箱根
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【 B170 スペック 】
全長×全幅×全高=4270mm×1780mm×1605mm、ホイールベース=2780mm、車重=1380kg、駆動方式=FF、エンジン=1.7リッター・直列4気筒 SOHC(116ps/5500rpm、15.8kg-m/3500-4000rpm)、トランスミッション=CVT、価格=299万2500円
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これってフランス車じゃん。
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メルセデス・ベンツ Bクラスのベーシックグレード B170で走りはじめて、僕の頭は妙な結論を出していた。自分が思い描くフランス車らしい走りとは、直進性がすばらしくて、乗り心地はしなやかで、身のこなしはゆったりしていて、コーナーではタイヤをしっとり接地させて曲がっていくというもの。B170の走りは、まさにそれだ。
まずは乗り心地に驚かされた。BクラスはAクラスを前後に伸ばした成り立ち。ホイールベースは2780oもある。そもそもAクラスはモデルチェンジで、旧型とは別次元のしなやかさを手に入れた。そこにロングホイールベースならではのゆったりしたリズムが加わって、リラグゼーション100%!
ロングホイールベースは直進安定性にも効く。しかもBクラスは、前で引っ張るFFだから、とてつもなくまっすぐ走る。剛性感となめらかさをあわせ持つ電動パワーステアリングを切ると、車体がおっとり向きを変えていく。これがまた、やすらぎにつながる。コーナーに入っても、長さが生み出す安定感が、高さからくる不安感を打ち消してくれる。
Aクラスにも積まれる1.7リッター4気筒エンジンは、スムーズな回り方が印象的。CVT(無段変速AT)は効率のいい変速をしてくれるだけでなく、発進停止のなめらかさは輸入車のCVTでダントツだ。でも車重は1380sとA170より70s重いから、限られたエンジンパワーを速さに結びつけるために、ブレーキやステアリングのタイミングまで考え、失速させないような運転になる。この知的作業が、ドライバーとクルマの距離を近づけてくれる。そんなところまでフランス車的。
一般的な意味でのメルセデスらしさは薄い。でもB170にはそのかわり、やさしさややすらぎがいっぱい詰まっていた。
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