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試乗レポート   

三菱
ランサーエボリューションIX MR 

レポート:斎藤聡
写真:吉田宏隆
試乗ステージ:ヒーローしのいサーキット

【 GSR 】

全長×全幅×全高=4490×1770×1440mm、ホイールベース=2625mm、車重=1420kg、駆動方式=4WD、エンジン=2.0リッター4気筒 DOHCインタークーラーターボ[206kW(280ps)/6500rpm、400Nm(40.8kg-m)/3000rpm]、トランスミッション=6速MT、車両本体価格=362万2500円
三菱  ランサーエボリューションIX MR
三菱  ランサーエボリューションIX MR
レカロシートのステッチはMRのロゴに合わせて赤に。MTシフトノブの手前にもMRのエンブレムがあしらわれ、センターパネルはピアノブラックに塗装された。とはいえ内装などの変更点はわずか。
三菱  ランサーエボリューションIX MR
オプションで用意されるBBSの17インチ鍛造ホイール(写真)はダイヤモンドブラッククリアと呼ばれる塗装に。標準のエンケイ製17インチより1本あたり1.1kg軽量。タイヤサイズは前後235/45R17。RSはスチールホイールに205/65R15を履く。
三菱  ランサーエボリューションIX MR
ある意味ランエボの最終形となったIX MR。販売目標台数はセダンとワゴンをあわせて1500台。価格はセダンがGSR(6速MT)=362万2500円/RS(5速MT)=285万6000円、ワゴンがGT(6速MT)=348万6000円、GT-A(5速AT)=314万2500円。

ナチュラルなスーパーAYC

 スーパーAYCの進化も著しい。その効果が顕著に感じられたのは1コーナーをクリアした先のタイトなヘアピンコーナー。ここはボクの走り方だと、ハンドルを多めに切りこんで小さく曲るのだが、その際アクセルオフのコーナー前半で、ツツツッと適度にリヤが滑ってクルマの向きが変わるのを助けてくれる。そこからアクセルを踏み込むと、ハンドルを切った方向にグイグイクルマが旋回加速するのだ。

 実はドリフトしているときもスーパーAYCの効果を体感できる。とくにゼロカウンターか少しハンドルを切りこんでドリフト状態にあるとき、クルマが斜め前に滑っていくのではなく、体感的にはしっかり旋回感が出ているのだ。だから高速で回る1コーナーでも、余裕を持ってドリフトできた。
 エボVII、エボVIIIではスーパーAYCの動きとドライバーのイメージにギャップがあり、それが扱いにくさにつながっていたのだが、エボVIII MRあたりから徐々に修正され、エボIX MRではほとんど違和感ないところまで熟成されている。

 エンジンも変わった。ターボのピックアップが良く、欲しいところからすぐさまターボパワーが得られる。しかもドカーンと炸裂するようなパワーの出方ではなく、穏やかでスムーズにパワーが立ち上がってくるので、扱い易さも向上している。

 すでに三菱では、4G63型エンジンがファイナルバージョンであることを公言している。つまり次期エボ](10)はブランニューエンジン(一説にはアルミブロックになるという)で、たぶんモーターショーに出品されたものにかなり近い形で登場することになるのだろう…もちろんそれを待つというのも一つの考え方だ。
 けれども第3世代エボの最終形ことエボIX MRの、超高性能を手足のように操り切れる感覚は、エボ]の登場が判っていたとしても、魅力的であるとボクは思う。そもそもエボ]が今のハイパワー4WD路線を踏襲するかどうかも決まっていないのだから。

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