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  試乗レポート   
三菱
i(アイ) 
レポート:吉田 匠
写真:編集部
試乗ステージ:幕張周辺

【 M 】
全長×全幅×全高=3395×1475×1600mm、ホイールベース=2550mm、車重=900kg、駆動方式=MR、エンジン=0.66リッター・直列3気筒DOHC(64ps/6000rpm、9.6kg-m/3000rpm)、トランスミッション=4速AT、価格=138万6千円
三菱  i(アイ)
三菱  i(アイ)
アイのS(2WD)の128万1000円〜G(4WD)の161万7000円という価格には、ヴィッツが105万〜161万7000円という数字を挙げておこう。1/24に発売されたアイだが、自販連発表の2月登録台数は6025台で、月販売目標の5000台はクリア。三菱復活は日本人のクルマ好き度にかかっているかもしれない。
三菱  i(アイ)
右Cピラーの付け根には、エンジンの吸気口が備わり、控えめにリアエンジンの存在を示す。こんなワンポイントもクルマ好きのハートをくすぐる!?
三菱  i(アイ)
注目度はある意味フェラーリ以上で、特に都内では、駐車していても走っていても熱い視線が飛んできた。都市生活者のハートを捕らえたのは間違いないだろう。
ある意味イナバウアー
 軽自動車としては明らかに高価なアイにマーケットはあるのか、とその存在に否定的な見解もあるようだが、僕はこのクルマ、肯定したいと思う。どうしてこのリアミドシップレイアウトでいこうとしたのか、その根っこの部分が論理的にイマイチはっきりしないのだが、それでも他がやっていないレイアウトでいく決断をし、なおかつそれを商品として結実させたところに三菱の気合いを感じる。それに加えて、その結果として生み出された商品としての完成度の高さも、僕がアイを肯定するもうひとつの大きな理由だ。

 三菱自動車の発表によれば、1月24日に発売開始したアイは、その2週間後の2月5日までに累計登録台数が1万台に達したという。それは月間販売目標台数である5000台の2倍にあたる数字だというから、出足は好調なようだ。ただし本当の実力は、新車効果が希薄になった時点で、どれだけの需要を喚起できるかに掛かっているはずだ。

 じゃあ誰がアイを買うのか? それに対する回答は、年収からも年令からも職業からも分析できないのではないか。周りのみんなと同じような服は着たくない、同じような家には住みたくない、同じようなクルマには乗りたくないという、自分を表現することに関して熱心な人々が、アイを選ぶのではないか。それでなおかつ軽である必要のある人、もしくは5ナンバー車でもいいのだが、こんなユニークなクルマがあるのなら軽でも欲しいという柔軟性に満ちた感性の持ち主。そういう人々がアイのユーザーになり得るのではないかと思う。そう、ある意味イナバウアーの価値観である。

 アイにとって最も望ましいカタチは、これまで普通の軽自動車に見向きもしなかった東京のような見栄の都会の住人がそのユニークさに感じて、彼らのセカンドカーもしくはサードカーとしてそれを購入することではないだろうか。表参道ヒルズの前にパークした三菱アイ、けっこうサマになると思うのだが・・・。


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