そもそも911ターボとは?
ポルシェにおける911ターボのポジションというのは、1974年にその初代モデルのプロトタイプがデビューしたときからかなり鮮明だった。それはひとことでいって、ポルシェのトップレンジ。性能的にもプライスの面でも、911のみならずポルシェ全体のなかで最高のモデルを目指したクルマだった。と同時にそれは当時、大排気量の12気筒エンジンを武器に“世界最速”を標榜したイタリアのスーパースポーツ、すなわちフェラーリやランボルギーニに対する、ポルシェのカウンターアタックの意味合いもあったと推測できる。ポルシェは、それらのイタリアンスーパースポーツに対して、半分のシリンダー数しかない3リッター 空冷水平対向6気筒にターボを付加して対抗、ボディ形状の違いもあって最高速の分野では及ばなかったものの、発進加速においてはアルプスの南側で生み出されたミドエンジンのスーパーカーたちを凌ぐほどのパフォーマンスを発揮したのだった。
今日の911ターボは、対フェラーリの意味合いはさほど鮮明ではなくなっているが、8気筒モデル、すなわちF430包囲網の一端として依然として機能しているはずだ。











