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試乗レポート   

トヨタ
オーリス

レポート:五味康隆
写真:荒川雅臣

【 オーリス 180G 】

全長×全幅×全高=4220×1760×1515mm、ホイールベース=2600mm、車重=1260kg、駆動方式=FF、エンジン=1.8リッター直列4気筒DOHC [100kW(136ps)/6000rpm、175Nm(17.8kg-m)/4400rpm]、トランスミッション=CVT、車両本体価格=191万6250円
トヨタ オーリス
トヨタ オーリス
Cセグメントの帝王ゴルフと比べると、オーリスは全長4220mm(4205mm)×全幅1760mm(1760mm)×ホイールベース2600mm(2575mm)と、全長でわずかに1.5cm長く、全幅は同じ、ホイールベースも2.5cm長いだけと、非常に近い3ナンバーパッケージをもつ。ちなみにオーリスベースのブレイドは全長がオーリスより4cm長いが、全幅・全高・ホイールベースは同じ。ただし、主査によればオーリスとブレイドのシャシーは一部異なるという。※()内はゴルフのデータ。
トヨタ オーリス
ブレーキは前後ディスク。標準タイヤサイズは195/65R15で、65扁平タイヤをチョイスするあたりも欧州車的。Sパッケージは205/55R16。前1535mm、後1530mmというワイドトレッドはゴルフはおろか、クラウンも上回る。価格は1.5リッターFFの150X(162万2250円)〜1.8リッター4WDの180G“Sパッケージ”(229万9500円)まで。

欧州車並に感性を磨き込んだ

 新たに登場したトヨタの日欧戦略車・オーリス。ボクはこのクルマに、トヨタの野望が隠されていると感じた。そのキーワードが「直感性能」だ。

「欧州車と日本車の違いは?」という質問に、最も簡単に答えるならば「走りの良さ」を挙げるだろう。そして、「どのように走りが良いのか?」というさらに詳しい問いには、「感性の性能が違う」と答えたい。

 今の自動車技術レベルで言えば、国産車も欧州車も、日常走行においては十分過ぎる性能をもつ。だが、ドライバーや同乗者が感じる「感覚」が大きく異なる。

 例えばブレーキ。純粋に制動距離比較をするとタイヤのスペックの違いに左右されるものの、国産車だって良く止まる。だが、ブレーキを掛けているとき姿勢の違いなどによる「安心感」や「シッカリ感」が違う。実際に急ブレーキが必要になったときにはこの安心感が大きな武器になる。さらには、普通に信号待ちで止まるときにだって、速度をコントロールし易いのは欧州車のほうだ。このような傾向はハンドリングも同じだ。国産車もよく曲がるが、路面にクルマが張り付いて曲がるような安定感や安心感まで含めたら、まだ欧州車にかなわないように思う。

 このように欧州車と国産車の違いは、ドライバーや同乗者が自然に感じる「感性」の部分にないだろうか? オーリスが着目したのはまさにここ。ただ走るだけではなく、気持ち良さ・上質さ・安心感などの直感的に感じる性能を、欧州車のようにこだわって作り込んだクルマだと感じたのだ。

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