5ナンバー幅の日本国内専用モデル
新しいカローラはなんと日本国内専用モデルだという。もちろん「カローラ」という名の乗用車は今までどおりに世界中で売られるし、それがコンパクトな4ドアセダンであることもこれまでとは変わらない。しかし、日本で売られる新型カローラの1695mmという5ナンバー幅のボディはすべてが日本専用デザインで、この形をしたカローラは日本でしか買えない。ちなみに、これから順次投入されていく世界の新型カローラは、たとえば北米ではこの日本版のボディ拡大型、欧州では先日発売された専用プラットフォーム採用のオーリスがカローラ後継となり、ハッチバックのほかにオーリスをベースとしたセダンも投入されるとか。その他の地域では基本的に、北米カローラか欧州オーリス、もしくは旧型のいずれかをベースにしたモデルが投入されるという。
考えてみれば、ボディ全幅が1.7mを超えるかどうかで「5ナンバーか3ナンバーか」というボーダーラインが存在するのは日本特有の事情であり、今やヴィッツ級でさえ全幅が5ナンバー枠いっぱいまで拡大している(欧州の同クラスの新型ルーテシアはすでに3ナンバーだ)。そんな時代においても5ナンバー維持を決意した新型カローラとは、極端にいってしまうと、ワールドカーの座を捨ててでも「ニッポンの定番」であり続けよう……という強い意志を持ったということも可能だ。
実際、新型カローラのエクステリアは、どう見てもカローラ以外ではあり得ないスタイリングで、ジジくささ(失礼!)を絶妙に残しつつも、わずかに若返りと高級化への道を探った……ように思える。聞けば、カローラセダンのユーザーは50歳以上が全体の80%を占め、しかも平均年齢はすでに60歳をオーバーしているという。……ということは、カローラが今後も定番であり続けるためには、現在のメイン層である「団塊の世代」の心をしっかりと掴みつつ、その一方でユーザーの年齢層を若いほうに拡大しなければならない。セダンのアクシオでは既存ユーザーをガッチリとつかみ、キムタクがCMキャラクターとなるワゴンのフィールダー(今回のカローラは最初にフィールダーをデザインして、セダンを派生させたのだそうだ)では、次なる主力ユーザー層の30〜40歳代を取り込もうというわけだ。






