ワゴンであることを忘れてしまう
走り出してほどなく、ワゴンであることを忘れてしまう。いやもっと正確に記すならば、セダンとかワゴンとかという話ではなく、やはりこれはアルファロメオなんだなぁという想いが印象のほとんどを占めていく。 159の立ち位置はプレミアムなセダン/ワゴンの領域にある。それにも関わらず、走りからまず感じるのは、他のプレミアムなセダン/ワゴンとは明らかに思想も哲学も異なるアルファロメオの風味。このクラスなら走らせてまずある程度ボディの大きさ重さを感じるし、静粛性を始めとした快適性、そしてプレミアムの名に相応しい上質な走りを意識する。だが159はセダンだろうがワゴンだろうが、まず、アルファロメオらしいと思わせる軽快な乗り味を真っ先に伝える。そしてこの軽快さは、その先にスポーツを感じさせる熱を帯びた世界をありありと予見させる。 だから159を走らせるとまず、プレミアムなセダン/ワゴンとして…というような理性的評価ではなく、アルファロメオの…という感情的な部分に対する評価が先に来る。つまりカテゴリー的なものを飛び越え、個性への評価が先に来る。 だから改めてその後に、ああ、これはワゴンだった…と思い出す。ただそこに、他のワゴンから感じるような実用の雰囲気は良い意味で微塵も漂っていない。あくまでスタイルのひとつ、という感覚の方が強いのが実際だ。
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