“8C”はフェラーリからアルファに移籍したヴィットリオ・ヤーノが設計した30年代の革新的な直列8気筒ユニットから、“コンペティツィオーネ”は1950年にファンジオとザナルディがミッレミリアをドライブしたスポーツクーペ“6C 2500コンペティツィオーネ”から来ている。ボディデザインはアルファロメオスタイリングセンターが手がけた。
69年登場のジュニアZはザガートならではのモダンなロードカーボディを与えられた2座クーペ。1.3リッターDOHCユニットは103psを発生し、5速MTを介して1トンに満たないボディを175km/hまで引っ張った。サスペンションは前ダブルウィッシュボーン、後トレーリングアーム。
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世界限定500台、日本割り当て70台、すべて売約済み!
ワタクシゴトだが、今から1年半ほど前、旧いアルファ・ロメオを衝動買いした。1970年型アルファ・ジュニアZ。ザガートという、レーシングモデルのボディを得意とするボディ工房のデザインになるクーペボディを纏った2座GTで、エンジンは当時のアルファ・ツインカム4気筒で最小の1.3リッター。当時はまだ珍しかった5段MTを介して、全長4m弱、車重1000s弱のボディを軽快に走らせる後輪駆動車スポーツカーだ。 1年以上掛けてレストアしたので、乗り始めたのは比較的最近のことだが、僕のはエンジンがチューンしてあることもあって、37年前の1.3リッター車とは思えぬほど元気よく走る。しかも、エンジンが獰猛なサウンドを奏でることもあって、ドライビングしていると1.3リッターのクルマを走らせているとは思えぬほど男らしい気分になれる。 でも、僕がジュニアZを衝動買いした最大のポイントは、実はボディスタイリングだった。昔から好きだったザガートボディのアルファが、売り物として出ている。今、買うっきゃないだろうと、僕は条件反射的に反応してしまったのだ。 そう、男にアルファを買いに走らせる理由は、「ALFA ROMEO」というロマンティック語感を持つブランドの魅力に加えて、1)にルックス、2)にドライビングプレジャー、3)にそれなりの高性能。昔も今も、それは基本的に変わっていないと思う。 そこで現代のアルファ、8Cコンペティツィオーネに話を移すが、2003年のフランクフルトショーに突如デビューしたコンセプカーに端を発し、去年のパリサロンに展示された最終プロトタイプをもって受注を開始した、世界限定500台というリミテッドエディションのスポーツカーだ。そのなかの日本への割り当ては70台だったが、それを含めて世界限定500台はすべて完売。日本で2259万円のこのクルマを注文主に買いに走らせた理由も、ルックス、ドライビングプレジャー、高性能ではなかったか。もっとも2番目と3番目に関しては、発注の時点では誰も乗っていないのだから期待値にすぎなかったはずだが。
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