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試乗レポート   【 海外試乗 】

アウディ
S5

レポート:島下泰久
写真:アウディ ジャパン
試乗ステージ:イタリア・ヴェローナ

【 S5 】

全長×全幅×全高=4635mm×1854mm×1369mm、ホイールベース=2751mm、車重=1630kg、駆動方式=4WD、エンジン=4.2リッターV8DOHC[260kW(354ps)/7000rpm、440Nm(44.9kg-m)/3500rpm]、トランスミッション=6速MT、車両本体価格=5万5900ユーロ ※データは全て欧州仕様

アウディ S5
アウディ S5

A5 3.2FSIクワトロと比較した場合、S5は全長+10mm、全幅は同じ、全高−3mm、ホイールベースは変わらず、車重は95kg重い。フロントではグリルの縦桟がシルバーになり、グリル下のアンダースポイラーもシルバーに塗られる。サイドアンダースポイラーもA5より張り出す。テールでは左右二本出しマフラーが識別点。タイヤサイズは245/40R18。

アウディ S5

電動式S5専用スポーツシートは標準だが、写真のナッパレザー表皮はオプション。フェイシアは標準では艶消しアルミで、カーボン・パボナウッド、ステンレスメッシュなどもオプションで選択可能。

乗り心地か、エンジンか

 いくらスポーツモデルとは言え、やや前時代的とも言えるハードな乗り心地のせいで、最初の印象は正直なところ今ひとつだった。しかし、エンジンの気持ち良さには即座に魅了された。低速域では、それこそ3速で1000rpmを割り込んでもむずがらない驚異的な柔軟性を見せ、それでいて右足に軽く力を入れれば、豪快なV8サウンドとともに回転計の針が一気に跳ね上がり、即座に加速態勢に移れるのだ。これを存分に唄わせたら、果たしてどれほど気持ち良いのだろう?

 ワインディングロードに足を踏み入れて、期待は間違っていなかったと解った。速度を上げるにつれ、コーナーが増えるにつれ、そのサスペンションはちょうど良い硬さと感じられるようになり、前後重量配分に優れた新しいシャシーの威力を見せつけるかのように正確無比なレスポンスを返してくる。そしてコーナー出口に向けてアクセルを踏み込めば、駆動力配分を前後40:60とした新しいクワトロシステムが、ほぼニュートラルな姿勢で立ち上がらせてくれるのだ。この気持ち良さは、あるいはあの素晴らしいRS4をも凌ぐかもしれない。

 そのRS4のデチューン版と言うべき4.2リッターV8エンジンは、さすがに高速域での伸びこそ8250rpmまで回るRS4には及ばないものの、中速域でのツキの良さ、強力なパワー、そして豪快なサウンドによって、ついつい右足に力を入れさせるものに仕上がっていた。

 確かに低速域での乗り心地は引っ掛かる。麗しい女性のエスコートこそが主目的であれば、いやそうでなくても日常での快適性を大切にするならば、A5を選ぶべきだろう。しかし特別仕立てのエンジンとシャシーが織りなす最新のクーペの走りの世界を満喫したいとなれば、必ずやこのS5、後悔させないはずである。

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乗り心地か、エンジンか

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トランスミッションは6速MTのみ?

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日本での発売価格を予想
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