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試乗レポート   

BMW
M3

レポート:五味康隆
写真:中野英幸
試乗ステージ:都内〜もてぎなど

【 M3 】

全長×全幅×全高=4615mm×1804mm×1418mm、ホイールベース=2761mm、車重=1655kg、駆動方式=FR、エンジン=4.0リッターV8DOHC [309kW(420hp)/8300rpm、400Nm(40.8kg-m)/3900rpm]、トランスミッション=6速MT、価格=996万円

BMW M3
BMW M3

エクステリア部分におけるクーペとの共通パーツはわずか20%で、キドニーグリル、前後ランプ、各ウインドー、ドア以外は全て専用パーツ。フロントサイドフェンダーは軽量な樹脂製で、アルミ製のボンネットはV8ユニットが干渉するため、パワードームと呼ばれるバルジがボンネットに盛り上がり、その両脇にはエアダクトが設けられる。

BMW M3

サイドのエアインテークはBMWのデザイナーによれば「魚のえら」がモチーフ。細長いクロームのトリムには、サイドマーカーとM3のロゴが組み込まれている。ドアミラーも空力形状の専用品だ。また、アンダーボディの大部分は揚力低減のためにフラットパネルが覆う。

激走したからこそ解ったこと

 1989年に初代M3が登場して以来、いつの時代も多くのメーカーのスポーツモデルの指標として存在し続けてきたM3。走りの良さにこだわりを持つBMWのなかでも特別な存在であり、歴代のM3を乗り継いでいるなどの根強いファンを持っているっているクルマ。

 M3を知らない方のために、その存在をもう少し詳しく説明しよう。イメージし易いように国内メーカーのクルマに例えるとすれば、日産のGT-Rが挙げられる。メーカーのスポーツモデルのけん引役となるクルマで、レースシーンにおいてもライバル勢を圧倒する力をいつの時代も持ち進化してきた。その歴史が裏切られることのない信頼の証となり、乗り味がそのクルマの価値の大きな要素を占めるスポーツモデルでありながら、モデルチェンジをすると実車を確認することなくオーダーする方もいるほどだ。

 そして9月15日、M3はフルモデルチェンジを果たし4代目となり国内導入される。この原稿を書いている時点で、僕は恐らく国内で最もM3に長い時間と長い距離を共にした一人だと思う。雑誌の取材等を含め4種類のボディ色さらには仕様の異なるM3に触れ、総走行距離は1000kmを軽く越える。走行シーンは大雨の台風の中も走ったし、サーキットで極限性能も試した。それらで得た印象も総括し、長い時間触れてきたからこそ伝えられるM3の乗り味をお伝えしよう。

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