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試乗レポート   海外試乗

ランドローバー
フリーランダー 2

レポート:吉田 匠
写真:ランドローバー・小川義文事務所
試乗ステージ:モロッコ・エッサウィラ周辺

【 i6 AUTO(欧州仕様) 】

全長×全幅×全高=4500×1910×1740mm、ホイールベース=2660mm 車重=1770kg、駆動方式=4WD、エンジン=3.2リッター直列6気筒DOHC [171kW(233ps)/6300rpm、317Nm(32.3kg-m)/3200rpm]、トランスミッション=6速AT ※データは全て欧州仕様です

ランドローバー フリーランダー 2
ランドローバー フリーランダー 2

全長×全幅×全高=4500×1910×1740mmは、先代に比べ120、100、30mmずつ拡大。例えば新型ホンダ CR-Vと比べて20mm短く、90mm広く、50mm高く、BMW X3と比べ85mm短く、55mm広く、65mm高い。クリーンな面構成はディスカバリーやレンジにも通じる。

ランドローバー フリーランダー 2

クラムシェル・ボンネットや段階的に上昇するルーフデザインはランドローバー一族のアイコン。ブラックアウトされる上位モデルに対し、A&Bピラーがボディ同色となるところは先代と同じだ。MC後の先代モデルと比べるとフェンダー部分のプロテクションが廃止されるなど、都会的でプレミアムな印象を増している。

ランドローバー フリーランダー 2

モロッコの要塞都市エッサウィラは、紀元前よりヨーロッパとアフリカを結ぶ大西洋貿易の中継港湾都市として栄えた。旧都市=メディナは世界遺産に登録される。

先代は一族で異色の“お手軽系”

 レンジローバー、レンジローバースポーツ、ディスカバリー、そして番外にディフェンダーというラインナップを持つイギリスのSUV、というより「クロスカントリー4WD」の老舗、ランドローバーのベーシックモデルというべきフリーランダーが、2世代目のフリーランダー2に変わった。同社のトップモデルのレンジローバーがそうであるように、初代が明確な個性と優れた機能性を持ったいわゆる“名車”系の成功作の場合、2代目はキープコンセプトで開発されることが多いので、インパクトの弱い凡作になってしまう可能性が少なくない。そこへいくとフリーランダーはむしろ逆の例ではないかと思う。

 1997年に世に出た初代フリーランダーは、モノコックボディのフロントに直4もしくはV6エンジンを横置きして4輪を駆動するという、トヨタRAV4やホンダCR-Vと同様の手法で仕上げられたいわば“お手軽系”のSUVで、本格派揃いのランドローバーのラインナップのなかでは、構造的にもイメージ的にもかなり異質なクルマだった。しかもランドローバーは本格派4WDのスペシャリストだったためか、乗ってみるとフリーランダーは同社の他の製品に見られるような骨っぽさが希薄なクルマだったといえる。しかしそれにもかかわらず、初代フリーランダーはヨーロッパのプレミアムコンパクトSUVセグメントのトップセラーの座にあったというから、商業的には成功作だったといえるのだろう。ま、あまり強力なライバルのいなかったセグメントではあったが・・・。

 去年の晩秋、そのフリーランダーが2代目にフルモデルチェンジし、しかもそのワールドプレミア試乗会が北アフリカのモロッコで開かれるという。正直なところ、僕はフリーランダー2に過大な期待は抱いていなかったが、試乗会の舞台がモロッコと聞いて、メーカーの気合のほどが伺えるような気がした。で、ロンドンからチャーター便で南に飛ぶこと4時間、大西洋に面した世界遺産の街、エッサウィラ郊外の空港に小さな機体が降り立ったときには、普段ドライな土地が数週間ぶりという豪雨に見舞われていたのだった。

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