レクサスでは“h”をハイブリッドモデルに、“F”を富士(FUJI)スピードウェイで鍛えあげたスポーツモデルに与える。専用の5リッターV8は、3600回転を境に異なるエンジン特性を発揮するデュアルインテークシステムをはじめ、シリンダーヘッドの一体化やインテークポートの形状変更など、ダイレクト感と気持ちよさを重視したチューニングが施された。
LS460の8速ATをベースに専用開発された8速スポーツダイレクトシフト。シフトを右に倒したMモードでは、2〜8速間の全域でロックアップさせてMTと同様のダイレクト感を実現する。変速時間は大幅に短縮され、例えば2速から3速への切替えは、LS460で1.2秒のところ、IS Fでは0.3秒で完了する。
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久しぶりに感じた胸の高鳴り
ぶっちゃけ、ここ最近のトヨタとレクサスに対し、期待に胸が躍ることはなかった。もちろんタマには期待もするけれど、いつもことごとく裏切られるから胸が躍るまでではなかったというのが、正直なところだ。 膨大なラインアップを誇る世界一の自動車メーカーなら、その中に1台くらいはクルマ好きが胸躍るようなものがあっても良くないか?というのは常々心に抱いてきた想いだ。そんな想いがついに叶うかも……早朝の東名高速を走りながら、これまでとは違う期待を抱いていた。あいにくの雨で路面は濡れていたが、決して残念とは思わなかった。むしろウェット路面で胸躍らされるなら、それこそ本物だ、と思ったからだ。 年頭のデトロイトショーで、チーフエンジニアの矢口幸彦氏と交わした会話を思いだす。「絶対に楽しいクルマになってますよ。」……あれから約9ヶ月、僕はIS Fに触れる日を心待ちにしていた。そうして試乗会場の富士スピードウェイで対面したIS Fに、思わず頬がゆるんだ。姿そのものはコンセプトカーの時と変わらないが、クルマ好きがひと目見てワクワクするようなエレメントがそこかしこにあったからだ。そう、クルマで重要なことのひとつは、まずひと目見て“ドキドキ・ワクワク”を覚えさせてくれること。IS Fには確かにそれがあった。レクサスが謳う「ときめき」も、動かさずして感じられた。 IS Fが積む5.0リッターV8は、最高出力423psで、2ペダルMT並みの変速速度をもつ8速ATが組み合わされるとの説明を聞く。もっとも僕はスペックそのものには、それほど胸の高鳴りを覚えない。それよりも説明する矢口氏の口から発せられる「楽しさ」や「気持ちよさ」がどれほどのものなのだろう…という部分に多くの興味があった。そうして説明が終わると早速、雨のピットに並んだ1台に収まったのだ。
Page1久しぶりに感じた胸の高鳴り
Page2思わずにんやり
Page3大胆プレイをしたくなる
Page4“F”による革命の始まり
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