9000台の過去最高の販売実績を誇る5代目クアトロポルテ。名匠ピニンファリーナの日本人デザイナー ケン奥山氏の手によって2004年に登場。全長×全幅=4550mm×1810mmという国産ミドルクラス並だった先代から、5060mm×1895mmへとほぼ二回り大きくなった堂々たるボディサイズを得た。
クアトロポルテ歴代のデザイナー陣には、そうそうたる顔ぶれが並ぶ。1963年にデビューした初代クアトロポルテはフルアが、76年の2代目がベルトーネ、79年の3代目はジウジアーロ、そして94年の4代目(先代)がガンディーニによる作となる。ちなみに、欧州においてこの白色ボディカラーは“ビアンコ・フジ”と呼ばれるのだとか。
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モナコのラスベガス!?
モナコ公国、モンテカルロ市。正確に書けばそうなる。モナコは国の名前、モンテカルロは都市の名前だからだ。飛行機で向かう場合の表玄関はニース、コート・ダジュール空港で、僕らが成田発ミラノ経由でそこに着いたのは1月半ば某日の深夜11時を回った頃だった。そこから2台のクルマに分乗して40分ほどで、モンテカルロの街の最もイタリア寄りに位置する場所に建つモンテカルロ・ベイ・ホテル&リゾートに到着。 オテル・ド・パリやエルミタージュといった伝統と格式を誇るホテルではなく、2005年に開業したというモンテカルロで最も新しいホテルをマセラティが新しいクアトロポルテ・オートマチックのプレス試乗会のベース会場に選んだのは、単なる偶然ではないように思えた。そのホテルの選択は、「1920年代初頭にアルフィエーリ、ビンド、エルネストの3兄弟がボローニャで生み出したレーシングカーに端を発するマセラティは……」とその過去の歴史や伝統をとつとつと語るよりも、現在の市販モデルがいかにエンジョイアブルなクルマであるかをアピールする方が大切なのだという彼らの考えを表現しているように思えたからだ。実際このモンテカルロ・ベイ・ホテル&リゾートは、モナコというよりはラスベガスのイメージに近い外観と施設を持っているが、新しいだけに部屋が綺麗で広く、しかも食事がイケるなど、なかなかエンジョイアブルなホテルなのだった。 スポーツカーならばスパルタンは大歓迎だが、クアトロポルテはあくまでサルーン、それなりの快適さが必要だし、それでいて並みのサルーンとは違う価値をマセラティの顧客は期待するから、エンタテインメントに満ちてもいる必要がある。となるとこのモンテカルロ・ベイ・ホテル&リゾート、意外やぴったりの選択かもしれない。 到着第一夜、そんなことを考えながらワイアレスLANを介して深夜の部屋で一人パソコンと戯れていたが、やがて睡魔に襲われてキングサイズのダブルベッドにぶっ倒れた。
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