V10エンジンが色あせる
AMGが現在主力に据えたAMG初の完全自社製ユニットである6.3リッターのV8に触れると、つい最近まで話題を呼んでいた他社のV10エンジンが色あせて見えてくる。なぜなら既に登場済みのE63AMGでは最高出力514psと余裕で500psを超え、NAながらも大排気量を活かし最大トルクも61.4kg-mと、V10を積む同クラスのライバルを遥かに超える数値を生みだすからだ。加えてこのV8、大排気量ながらレブリミットは7200回転と高回転型で、サウンドも相当の迫力がある…となれば、2気筒多い方が上という感覚も自然と薄れるわけだ。 上級のE63AMGでそう思えるのだから、それより軽量コンパクトなCクラスのボディにこのV8が積まれるとなると…C63AMGがどれほどの存在かが何となく分かるはずだ。もっとも今回のC63AMGは最高出力で457psと、E63AMGに比べれば57ps低く設定される。しかし514psに対する457psという数値をして、AMGは決して「抑えた」わけでも「デチューンした」わけでもないはず。 なぜならばC63AMGは車両重量が1730kgとE63AMGに比べ約190kg軽いため、パワーウェイトレシオはスーパースポーツ並みの3.6kg/ps。0-100km/h加速タイムも実に4.5秒と上級のE63AMGと全く変わらない。最高速も同様にリミッターが働く250km/hである。 この性能がいかに凄いかは、同じV8を積むライバルのBMW・M3が420psで0-100km/h加速が4.8秒、レクサス IS Fが423psで0-100km/h加速が4.9秒という数値からも分かる。超硬派スポーツのポルシェ 911GT3が4.3秒だから、C63AMGはまさに超ド級のハイパフォーマンス・サルーンである。ただ、それほどの性能だと少し心配もあるわけで…。
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