生まれ変わった元祖クロスオーバー
先代の4代目デリカスペースギアが登場したのは10年以上も前、1994年のこと。その丸みを帯びたフォルムにすっかり馴染んでしまったせいか、シャープなラインが際だつ新型デリカD:5がとても新鮮に見える。でも、もともとデリカといえばボクシーなフォルムが特徴だったから、新型のエクステリアはデリカの伝統的なイメージを現代風にアレンジしたともいえる。 デリカの伝統といえば、ミニバンでありながらSUVの機動性を備えていることだ。2代目のデリカスターワゴンがモデルサイクル途中の1982年に、パジェロと同じ4WD機構を搭載したモデルを追加して以来、デリカは悪路走破性の高いミニバンという独自のポジションを守り通してきた。そしてこの新型デリカD:5もまた、アウトランダーのプラットフォームを用いることで、SUVに匹敵する基本性能を備えているのだ。 最近よく“クロスオーバー”という言葉を耳にするが、そんな言葉が存在するずっと前からデリカはSUVとミニバンのクロスオーバーだったわけである。実際、デリカD:5は、先代のデリカスペースギアに比べて最低地上高は20mmアップし、アウトランダーと同じ210mmを確保。アプローチアングルやデパーチャーアングルなどはアウトランダーを上回るほどだ。それでいて、デリカスペースギアに比べて全高は100mm低く、室内高は100mm増えたというから、ミニバンとしてのパッケージングも気合い十分というのがわかるだろう。 最低地上高が210mmもあるので、運転席に着くには足を伸ばして乗り込む必要がある。しかし、ひとたび運転席に収まると、アイポイントが高く見晴らしがいい。これなら前方の様子が把握しやすく、安全運転につながりそうだ。ただ、これだけフロアが高いと、高齢者が乗り込むのはつらいかもしれないなぁ…。そんな心配をしていたら、アクセサリーとしてサイドステップが購入できたり、電動サイドステップ仕様車が用意されていると、三菱のスタッフが教えてくれた。さすがに、そのあたりにも抜かりがない。
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