先代G35クーペは主要市場の北米ではコンパクトFRクーペカテゴリーのトップシェアを誇り、最大のライバルとされる先代3シリーズクーペを販売台数で上回る約3万5000台を販売。外装パーツをセダンと共用しない専用品とするなど、贅沢な作りが評価された。
新型はセダンもクーペも先代の成功を受けたキープコンセプト。ボディサイズの拡大も、先代クーペ比で全長+15mm、全幅+5mm、全高−5mmと僅か。シャシーは現行V36セダンも起用する新設計のFR-Lプラットフォームだが、2850mmのホイールベースは先代と変わらず、セダンも同値だ。335iクーペ比では全長+65mm、全幅+40mm、全高+10mm、ホイールベース+90mmとかなり大きい。セダンと共通の外装パーツはドアハンドルとターンランプのみ。
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単純な刺激ではなく語りかけのあるクルマ
スカイラインって、客観的にはよくデキたクルマだと思うよ。でも、主観的には「このクルマって日本を向いていないな」みたいな印象を持っていたんだ。なぜかといえば、先代モデルは北米市場でもインフィニティG35の名で販売され一躍人気モデルになっていた。とくに、カリフォルニアとかでは「きっと日本10倍は売れているよなぁ」と驚くほど見かけたもの。そんな背景があって、現行モデルのスカイラインが先代モデルを正常進化させてデビューしたとき、やっぱり「北米で売れればイイってことね」なんて、少しばかり気持ちがひねくれてしまったからだ。 でも、現行モデルのセダンにジックリ乗ってみると印象が変わってきたんだ。自分のイメージにあるスカイラインとのギャップが埋まってきたと言い換えることもできる。相変わらずボディが大柄なことは気になるけれど、スカイラインらしい走りを取り戻し乗って楽しいクルマに生まれ変わっていたことがウレしかった。 そして、スカイラインはクーペを追加。コマーシャルでは、日本が世界に誇る俳優の渡辺謙と大リーガーのイチローが「日本に、クーペのときめきを」とアピールしている。ただ、ひねくれた気持ちは残っていて「日本に」といったって、クーペのデザイン自体もマッシブとかグラマラスとか、そんな表現をしたくなるアメリカ人好みのテイストを強く感じてしまう。日本人の感性に直接響いてくるようなデザインだとは思えないのだけれど、クーペもまた乗ってみると印象が変わってきたんだ。つまり、走りでは大ザッパな刺激だけではなくジックリと乗ってみること印象に深く刻み込まれるような語りかけがあるようなクルマだったというわけ。そんな気持ちになると、デザインの印象まで変わってくる、不思議なことに……。
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