初代istが女性ユーザー層を狙ったのに対して、今度のistは30代男性ユーザーを強く意識する。現行ヴィッツやラクティスが女性ユーザーの上質志向に応える一方で、男性ユーザーのダウンサイズ志向に応えられる、こだわりを表現したコンパクトモデルの不足が、コンセプト転換の理由。排気量を1.3〜1.5リッター→1.5〜1.8リッターとしたのも同様だ。サイオンxDとの外観上の差はわずかで、パンパー下のアンダーガード部分が、SUVを意識した専用形状となる(サイオンはボディ同色)。写真は180G。
旧型比で全長は+75mm、全幅は30mm拡大。全長4メートルを切る3ナンバーの全幅という短く広いパッケージはある意味でライバル不在だ。トレッドは前1485mm、後1490mmで、リアに至っては55mmも拡大。ヴィッツと共通のシャシーは、開発当初からistのために、16インチタイヤを履きこなせるキャパシティが与えられ、ダンパー容量の増加などから快適性も向上しているという。写真は150G。
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ありきたりではないモノを求める世代がターゲット
新型イストの中核になるターゲットは、このサイトに訪れた人のなかの多くを占めているはずの団塊ジュニア世代だという。アメリカではジェネレーションYと呼ばれる世代とも近く、子供のころから身近にPC環境が整い情報の選択にも手慣れた人々(大ざっぱに言えば30歳代)だ……そうだ。どこかで“そんなこと勝手に決めつけられても困るんだけど”なんて声もあがっているかも。でも、クルマの開発は商品企画の段階から、こうしたターゲット設定がされていることも事実だ。 なら、PCを当たり前に使いこなしたてきた世代の感性に、新型イストはどう訴えかけようとしているだろうか。この世代は、ありきたりではないモノに対して高感度な一方で、社会と協調する意識も持っている……らしい。なるほど、新型イストもありきたりのコンパクトカーではない。だからといって、やたらと目立つワケでもない。従来型イストも、プレミアムを主張した初のコンパクトカーだった。なるほど、大径タイヤとそれを覆う張り出したフェンダーにより、コンパクトカーとしてはありきたりではない頼もしさを表現。アメリカでは、トヨタ、レクサスに続く第3のブランドとして注目度が上昇している“サイオン”のエントリーモデル、xAとしてジワジワと人気が増していた。なぜジワジワなのかというと、そもそもサイオンはジェネレーションYをターゲットにしたモデルを揃えているので、マス媒体に頼ることなくインターネットでしか広告展開をしていなかったからだ。いわば、口コミに近い環境で認知度の拡大を図ってきたというわけだ。 そんな従来型に対して新型イスト(アメリカではサイオンxDと呼ばれデザインが少しだけ違う)は、表現にSUVテイストを加えたことで頼もしさを際立たせている。確かに、新型イストはありきたりではない。しかも、ボディ全幅が3ナンバーサイズになっているので、見た目にもケッコウ迫力がある。それでいて、従来型から受け継いだ洗練された雰囲気も発散させているから、都会に泥だらけのボディを持ち込んでいるような違和感がないこともターゲットの感性に一致しそうだ。
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