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試乗レポート   海外試乗

ボルボ
C30

レポート:佐藤久実
写真:ボルボ・カーズ・ジャパン
試乗ステージ:スペイン・マヨルカ島

【 T-5 欧州仕様 】

全長×全幅×全高=4252mm×1782mm×1447mm、ホイールベース=2640mm、車重=1204kg、駆動方式=FF、エンジン=2.5リッター直列5気筒DOHC・ターボ [160kW(217ps)/5000rpm、320Nm(32.6kg-m)/1500-4800rpm]、トランスミッション=5速AT

ボルボ C30
ボルボ C30

C30 デザインコンセプト」のイメージをほぼ踏襲した新型C30。デザインの原点を遡ってみると、01年に公開された「SCC(セーフティ・コンセプト・カー)」に行き着く。全長はS40と比べて220mm短い4250mm、全幅は1780mm前後の設定で、サイズ的にはVW・ゴルフとほぼ同じ大きさになる。

ボルボ C30

C30の「C」は、ボルボで言うところのセダンの「S」やワゴンの「V」のように、スポーティな車種に冠せられる記号。逞しくシェイプされたボディ、傾斜していくルーフ&大型のガラス製テールゲート、特徴的なホイールハウジングなどによって、若々しくスポーティかつ“速い”という新しいボルボ像を纏った。

いちばん小さなボルボ

 ボルボが激戦区であるCセグメントのプレミアム・ハッチバッククラスに、ブランニューモデル「C30」を投入した。ここは、アウディ・A3、BMW・1シリーズなど、まさに強敵がひしめくカテゴリーである。アウディのA3は当初3ドアモデルを日本市場に投入、その後、5ドアのスポーツバックを投入し、3ドアはラインナップから外された。一方のBMW・1シリーズは5ドアモデルのみだったが、今年に入りスポーティな3ドアモデルがラインナップに加わった。BMWの動きはアウディとはまったく逆で、両者の思惑のコントラストが興味深い。果たして日本市場はどのような動向を見せるのだろうか…。

 さて、今回の主役であるボルボ・C30は、モデル自体が3ドアのみとなっている。ハッチバックの3ドアと5ドアは、ユーザー層が明らかに異なる。5ドアはファミリーにも十分魅力的な商品として購入の対象になるだろうが、3ドアはシングルやカップルなど子供のいない人たち、あるいは子離れした夫婦などがメインターゲットとなる。

「日本では3ドアは売れないんじゃないの?」、実はC30の試乗会でもそんな声が聞こえた。しかし、私はそうは思わない。もちろん、ニッチマーケットには違いないのだが、特に今年は団塊の世代がリタイアするという大転換期である。近頃は、定年と一口に言ってもまだまだ十分に若い方が多い。時間もお金にもゆとりのあるリタイア組夫婦にとって、コンパクトで上質なクルマは魅力的ではないだろうか。また、個人的なごく身近な例でいうと、団塊の世代より年上の70歳を過ぎた我が父は、フルサイズの輸入セダンに乗っているが、最近このサイズを持て余している。かといって、快適性や安全性のレベルは落としたくないという。こちらもやはり、“コンパクトで上質なクルマが欲しい”となる。そう考えると、プレミアムな3ドアハッチバックは、確かに絶対数は限られるが潜在的ニーズは間違いなくある。

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