いちばん小さなボルボ
ボルボが激戦区であるCセグメントのプレミアム・ハッチバッククラスに、ブランニューモデル「C30」を投入した。ここは、アウディ・A3、BMW・1シリーズなど、まさに強敵がひしめくカテゴリーである。アウディのA3は当初3ドアモデルを日本市場に投入、その後、5ドアのスポーツバックを投入し、3ドアはラインナップから外された。一方のBMW・1シリーズは5ドアモデルのみだったが、今年に入りスポーティな3ドアモデルがラインナップに加わった。BMWの動きはアウディとはまったく逆で、両者の思惑のコントラストが興味深い。果たして日本市場はどのような動向を見せるのだろうか…。 さて、今回の主役であるボルボ・C30は、モデル自体が3ドアのみとなっている。ハッチバックの3ドアと5ドアは、ユーザー層が明らかに異なる。5ドアはファミリーにも十分魅力的な商品として購入の対象になるだろうが、3ドアはシングルやカップルなど子供のいない人たち、あるいは子離れした夫婦などがメインターゲットとなる。 「日本では3ドアは売れないんじゃないの?」、実はC30の試乗会でもそんな声が聞こえた。しかし、私はそうは思わない。もちろん、ニッチマーケットには違いないのだが、特に今年は団塊の世代がリタイアするという大転換期である。近頃は、定年と一口に言ってもまだまだ十分に若い方が多い。時間もお金にもゆとりのあるリタイア組夫婦にとって、コンパクトで上質なクルマは魅力的ではないだろうか。また、個人的なごく身近な例でいうと、団塊の世代より年上の70歳を過ぎた我が父は、フルサイズの輸入セダンに乗っているが、最近このサイズを持て余している。かといって、快適性や安全性のレベルは落としたくないという。こちらもやはり、“コンパクトで上質なクルマが欲しい”となる。そう考えると、プレミアムな3ドアハッチバックは、確かに絶対数は限られるが潜在的ニーズは間違いなくある。
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Page2遊び心のあるデザイン
Page3新たなボルボ・ワールド
Page4わがままを叶えてくれる
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