新型トゥアレグをオーナー気分で試乗
僕の場合、“クルマ=走りを楽しむ”という考えが強いし、この仕事をしてるととかくクルマそのものに注目しがち。普通は“クルマ=生活を楽しむ手段”だろうが、筋肉を使ってクルマと格闘したがる僕は、どうも頭を使って考えるアカデミックな想像力に欠ける。そういや先週も新しいポルシェ・カイエンを試したけれど、クルマと走りにばかり注目して、クルマを使ってどこへ行く、何をする? かを想像しなかった気がする…。 今回のトゥアレグ試乗会は、そんな僕のような人間にVWが業を煮やして(?)企画したのかもしれない。そんなわけで、石川県の小松空港を出発点に金沢の街や観光名所を巡り、夜は世界遺産である「白川郷」の合掌造りの民宿に泊まるという試乗会が催された。要はオーナーになったつもりでトゥアレグを堪能してみて…という趣旨。僕の頭じゃ思いつかないトゥアレグの使い方をVWは提供してくれたわけだ、感謝。 空港に降り立ち新しいトゥアレグとご対面。他のVWモデル同様ワッペングリルを採用し、ヘッドライトやテールレンズなど外観各所の変更がひと目で分かる。インテリアも同様で、スターターボタンを備えるなどの変更がなされた。聞けば今回、部品レベルで実に2300点ものパーツが新たに開発されたという。でも、ひとつ気になるのはフロントフェンダーに法規による側方確認ミラー、通称:キノコ(と我々は呼ぶ)が生えたこと。ちなみに兄弟車カイエンはサイドミラー下のCCDカメラを介し車内のバックミラー内に液晶表示するし、もう一台の兄弟車アウディQ7も同様のシステムを使うのだけど…ブランドによるコストに対する価値観の違いだろうか? それはさておき今回の目玉はパワートレーンの変更。これまで3.2リッターだったV6が3.6リッターの直噴FSIとなり、4.2リッターのV8は排気量こそ変わらぬものの、やはり直噴FSI化された。というわけで早速そのお味を…となってはいつもと同じ。グっと堪えてトゥアレグを走らせるのでなく“使って”みることにした。
|