| 試乗レポート |
|
レポート:吉田匠
取材協力:ポルシェ ジャパン
試乗ステージ:モナコ&チュリニ峠
|
|
【カレラ4S スペック】
全長×全幅×全高=4427×1852×1300mm、ホイールベース=2350mm、車重=1475kg(6速MT)/1515kg(5速AT)、駆動方式=4WD、エンジン=3.8リッター水平対向6気筒・DOHC(355ps/6600rpm、40.8kg-m/4600rpm) |
|
 |
 |
  |
 |
|
 |
MT仕様のカレラ4Sに試乗
|
|
途中でMT仕様のカレラ4Sに乗り換えて、モンテカルロラリーでも使われる嶮しいワインディングロードに入り、コーナーがきつくなっていくにつれて、997カレラ4による世界初の試乗会の舞台に、ポルシェがチュリニ峠をフィーチャーした真意が分かってきた。いわゆる4WDのイメージに反して、997カレラ4は、タイトなコーナーも驚くほどよく曲がるのである。
993以降のビスカスカップリング式センターデフを備えるカレラ4はいずれも、過大なアンダーステアなど意識させない、よく曲がる4WDではあったけれども、997のカレラ4およびカレラ4Sの曲がりのよさは、それらとはまた次元が違う印象を与える。
リアに対してフロントトレッドが狭いそのディメンションから想像されるのと違って、カレラ4Sはステアリングを切り込むと充分なシャープさをもってコーナーにターンインしていく。前輪荷重が適度に増えたことも好ましく作用しているのかもしれない。さらにもっと意外なのは、脱出態勢に入るべくステアリングを切ったままスロットルを踏み込むと、まるで前輪に引っ張られるかのような感触をともなって、ノーズがステアした方向に入り込んでいくことだった。結果として997カレラ4Sは、感覚的には2WDのカレラS以上にオン・ザ・レールな印象を与えながら、コーナーを速いペースで駆け抜けていく。
つまり997カレラ4とカレラ4Sは、4WD化によるデメリットを感じさせないクルマなのだった。しかもカレラ4Sは、55kgの車重のハンディを跳ね除けて、ニュルブルクリング北コースでカレラSより3秒も速いラップをマークしたというから恐れ入る。となると、カレラより44oワイドなリアフェンダーは、ありがちな低俗なイメージと違って、むしろ知的な印象さえ漂わせているように見えてくる。現時点では2WDモデルとの価格差は公表されていないが、よほどのことがない限り、価格差に見合うだけの価値をもたらしてくれるクルマだろうと思う。
|
|
|
 |
|
|
 |
|
|
|
|