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  試乗レポート   
アウディ
A3 スポーツバック 
レポート:曽宮 岳大
写真:小林 俊樹
取材協力:アウディジャパン株式会社
【3.2クワトロ スペック】
全長×全幅×全高=4285×1765×1415mm、ホイールベース=2575mm、車重=1640kg、駆動方式=4x4、エンジン=3.2リッター・DOHC・V型6気筒(250ps/6300rpm、32.6kg-m/2500rpm)、トランスミッション=6速MT、価格=475万円
アウディ  A3 スポーツバック
アウディ  A3 スポーツバック
ボディサイズは全長4285mm×全幅1765mm×全高1415mm(3.2クワトロ)。
アウディ  A3 スポーツバック
リア周りでは一部機能をテールゲートに組み込んだランプのデザインが新しい。
アウディ  A3 スポーツバック
ボディサイドに陰影を描くプレスラインは、A6にも見られるデザイン手法のひとつ。
新しい方向性を打ち出すフォーリングス
 アウディA3スポーツバックは、2003年にフルモデルチェンジし、同年10月に日本に導入された新型A3の派生モデルだ。ひと言でいってしまえば、A3の5ドアバージョン。もう少し正確にいうと“シングルフレームグリル”をはじめとする新しいデザインキューが盛り込まれたA3の5ドア版ということになる。

 3ドア版の登場から5ドア版が追加されるまで約1年に及ぶブランクの間にアウディ社のデザイン改革が急速に進んだため、結果として3ドアと5ドアはまるで別物のようなスタイルを持つことになった。が、それはデザインの差別化が行われたというよりは単純に「いつ変えるか」のタイミングの問題で、A6ではそれがフルモデルチェンジの時に重なったが、A3の場合は3ドア版の次回モデルチェンジを待たず、5ドア版の登場を機にその後発モデルに新デザインを採り入れたというわけだ。ちなみに今度のA4シリーズもすべてシングルフレーム仕様で登場する。

 このような大きなデザイン改革が行われると、変わる前後でどっちのデザインが良かったかみたいな議論が巻き起こりやすい。少なくても2003年のモーターショーで出品されたヌボラーリ・クワトロなど、一連のコンセプトカーではフロントグリルをひとつの大きなフレームで囲ったデザインが好評を博し、自動車メディアも「さすがアウディ」などと絶賛していたのが記憶に新しい。ならば、いち自動車専門メディアとしては、そのデザインをフィードバックした市販モデルが登場したのだから、この機会にアウディのデザイン改革について詳しくフォローしておくのが筋というものだろう。

 このような改革に取り組んでいるのはアウディだけに限った事ではなく、メルセデス・ベンツも96年に登場した先代Eクラスで角目から丸目ライトへとビッグチェンジを遂げ、それを機に他クラスにはフォーアイズと呼ばれる新しい異形4灯デザインを採用。そのいずれかが現行モデルのほぼすべてに受け継がれている。また、BMWもニューモデルには例外なく、従来とは一線も二線も画す彫刻的な新デザインを採り入れているのはご存じのとおり。それらのニューモデルは出た当初にはネガティブな意見も出たが、今となっては安定した収益をもたらしているのも事実だ。



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