それに僕の中でのアルファらしさとはむしろ、現代のアルファロメオに共通するハンドリング特性にこそ見出せる。だから個人的にはエンジンよりもハンドリングに興味津々。そうして期待を込めて最初の操舵をすると…もうこの瞬間にメロメロになったのだった。
イタリアを代表する最高級皮革ブランド・ポルトローナフラウの本革シートを...
常用域で操舵に対する反応はしなやか系。そこから生まれるロールが上質で、本当にステアリングギア比が12.9:1の超クイックな設定なのかと疑いたくなるほどしっとりしている。ただしっとり感だけではなく、路面からのダイレクトな感触を余さず伝えることやキレ味の良さを考えれば、確かに速いギア比なのだろう。それにしてもダイレクト感やキレ味としっとり感の両立が巧みで舌を巻いた。が、しかし! 真骨頂はペースを上げ、いわゆるスポーツドライビングの領域へと持ち込んだ時のハンドリングにあったのだった。
(後編へ続く)