【前編】  アウディ R8 【海外試乗】

R8

【 R8 5.2FSI クワトロ 】
全長×全幅×全高= 4435×1930×1252mm
ホイールベース=2650mm
車重=1625kg
駆動方式=4WD
エンジン= 5.2リッターV型10気筒DOHC直噴
[386kW(525ps)/8000rpm、 530Nm(54.1kg-m)/6500rpm]
トランスミッション= 6速AMT(2ペダルMT)
※欧州仕様

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アウディ R8 【海外試乗】 試乗レポート

ついに本命V10エンジンを搭載

2009/02/27 掲載
レポート:清水 和夫special blog
写真:アウディ ジャパン
試乗ステージ:スペイン・マラガ

 V10エンジンを手に入れたことでアウディのミッドシップスポーツカーR8はようやく目を覚ました感がある。生まれも育ちも申し分ない家系なのになぜか日本では人気がないスポーツカー。それは1500万円以上の価格帯で販売されるスポーツカーにもかかわらず、その本質的な正体が明らかにされていなかったからだ。「スーパーカーなのか、スポーツカーなのか?」。その問いかけは禅問答のように思えるが、スポーツカーの世界では、ポジションをもっと明確にする必要があるだろう。

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 そこでアウディの歴史の蓋を開けてみる。実はアウディほどモータースポーツと深く関わってきたブランドは珍しく、その背景に数々の先進技術という財宝が隠されているのだ。例えばPワーゲンと名付けられたミッドシップレーサーは、アウディの創立者であるホルヒ氏が、レースで勝つめたにフェルディナンド・ポルシェ博士に依頼して開発したもの。ポルシェが作ったレーシングカーという意味のPワーゲンは、6リッターV16気筒スーパーチャージャーを持つエンジンをミッドシップに搭載するという、当時では画期的な先進性を持っていた。

 さらに1980年には乗用車四駆クワトロをデビューさせるが、この技術はポルシェ社からアウディ社に転出してきたポルシェ博士の孫のピエヒ氏の作品であった。高速型四駆の優秀性を立証するために、アウディは世界ラリー選手権に参加し、クワトロ旋風を巻き起こしたことは記憶に新しい。

 つまりアウディブランドのバックボーンにはモーターレーシングの歴史があるのだ。アウディがアルミボディのR8を開発したことはむしろ当然だったかもしれない。

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