ってなわけでアバルト版たるプントエヴォにもヤル気満々で乗ったわけだけど…期待に違わず素晴らしい味わいでした。相変わらずのオシャレワイルドさが羨ましくなるボディのカラーリングや、お馴染みすぎるがやっぱりカッコいい黄と赤のエンブレム、多少凝りすぎデザインでも不思議と気にならない大径アルミホイールはもちろん、すべてのタッチがいい。
ほどよくざっくりと身体を包む本格バケットシートに加え、なによりいいのはステアリングフィール。ベース車よりも明らかに軽く鋭くソリッドで、駐車場を走らせるレベルから、ナイフで路面を切り裂くようなトレース性が味わえる。
エンジンは、多少ストロークは長いがカッチリした6MTと共にほどよくこもった排気音と共に、弾けるような加速感をもたらす。排気量はわずか1.4リッターだが、フィアット独自のロス無し吸気システムのマルチエアもあって、馬力163psと十分でレスポンスも上々。ターボ付きながらも2000回転からトルクが盛り上がり、言われなければ2リッタークラスのNAエンジンかと思うほど。
唯一、トルクの盛り上がりは予想よりどっかん系じゃないし、足回りもハード過ぎず、ステアリングのキレも高速域では予想よりダルだけど、これまた日常の使い勝手を考えたら上々。ハードにすべきところはハードにし、ユルくすべきところはユルくする。このヘンのサジ加減、やっぱりイタリア人分かってる〜って感じですわ。