ジャガーXFの国際試乗会は2月中旬、ニース〜モナコで開催された。この時点では、インドのタタによるジャガーの買収は真しやかに囁かれてはいたものの、正式発表には至っていなかった。しかし、ジャーナリストの質問にも、ジャガーのエンジニア達は非常に前向きな姿勢で、タタ買収をウェルカムだと語ってくれた。ジャガーをリスペクトし、価値を認めてくれているという。タタはリーズナブルなクルマづくりで話題になっており、高級車ブランドであるジャガーとの生産上のシナジー効果というのはあまり期待できない。それだけに、ブランドに対して純粋に投資するのではないか。金にシビアで口うるさいダンナと別れ、お金持ちで包容力豊かな男性と再婚!と言ったところだろうか。
さて、そんな中、Sタイプの後継として登場したのがXFだ。Sタイプはかなりトラディッショナルなスタイリングだったし、現行のXJも伝統的な雰囲気を継承しているが、残念ながら世界的に販売台数は苦戦しているという。売れないのが不思議なくらい、乗るとジャガーネスにどっぷり浸かれる、良いクルマなんだけどね〜。
結果、経営的にも苦しくなり、冒頭の買収話にも繋がるわけだが、そんなジャガーにとって、起死回生の一打となるべく投入したのがXFである。ドラスティックな変貌を遂げることで新生ジャガーをアピールし、新たなユーザーを獲得しようという作戦だ。ジャガーの場合、絶対的な価格以上に、イギリスの「クラス」感があり敷居の高さが感じられた。しかし、XFは、そんなイメージも払拭してくれ、親しみすら感じられる、エモーショナルなクルマである。