ジャガーというと「XJシリーズ」のイメージが強く、ついラグジュアリーな4ドアサルーンを思い浮かべてしまう。だがその真骨頂は2ドアクーペ(コンバーチブル)にあり、スポーティな走りこそ彼らの得意とするところなのだ。
戦前のジャガー(SSカーズ)は、シャシーとエンジンを他メーカーから借り受けていたが、同じハードウエアを使っても“どこよりもスタイリッシュで速かった”という。エンジンチューンはもちろん、ファイナルギアまで換えて、あくまでも速さを追求していたのだ。ちなみに、当時のそれはよくベントレーと比較されプライスが低かったことが強調されるが、ベントレーの1/2や1/3といっても決して安いクルマでなかった。現在に置き換えても、4000万円するベントレーに対し1000〜2000万円というプライスタグとなるので、その辺はお間違いなく…。
さて、新型XKであるが、96年に復活したこのネーミングこそがジャガーの“真の姿”を表す。戦後すぐに発表された「XK120」からの系譜は、ジャガーが単なるラグジュアリーブランドではないことを意味する。数々のレースシーンで生まれた栄光は、「XK」からはじまったといっても過言ではない。そんな新型のトピックスはエンジン。5リッターにスープアップされたユニットはNAで385ps、スーパーチャージャー搭載で510psとなった。まさにド級のパワーを手に入れたのである。