マイナーチェンジ(以下、MC)を受けたRX-8のトップグレード、「タイプRS」の走りにかなりの衝撃を受けた。これまでRX-8を走らせた時に感じていた「いくらFRスポーツとはいえ4ドア4シーター、かつてのRX-7や現行ロードスターに比べるとスポーツ度も痛快さもやや下…」という印象が完全に払拭されていたからだ。
ステアリングからの情報伝達が豊富になり、リアサスペンションがしっかり粘って見事なボディコントロールを行う。そしてロータリーユニットは今まで以上に“ツキ”があるといった具合で、走りは実にドラマチックになった。最新のRX-8は、掛け値なしにロードスターと同等以上のスポーツ度と痛快さを手に入れたのだ。
その最大の要因は、今まで以上にクルマとの対話性が明確になったこと。だから走らせてクルマから降りると、これまでにない充実感があり爽快な気持ちになれる。ではなぜこれほどまでにRX-8は変わったのか? 理由はまずリアサスペンションの取り付けを変えたほどの大幅変更。次に電動パワステの特性変更。さらに車体剛性の向上。そしてロータリーエンジンおよびトランスミッションの大幅変更が挙げられる。つまり、走らせた時に我々がフィーリングとして感じる部分をドラスティックに改良したことで、RX-8はまさに“生まれ変わった”と表現するのが相応しいほど優れたフィーリングを手にした。
「RX-8ってこんなに楽しくて気持ちよいクルマなんだ」と、改めて目から鱗が落ちた。同時にやっぱりマツダは“楽しさ”や“気持ちよさ”というスポーツカーの走りの真髄をよく知っており、それを真摯に極めようとしていると思え、改めてリスペクトすべきメーカーだと思ったのだった。