メルセデスがML320ブルーテックの試乗会として選んだのは米国バーモント州。もともとフランス語の「緑の山」が語源であり、いまでも深い森と美しい湖が数多く点在する風光明媚な場所だ。お隣のニューヨーク州から、大自然を求めて多くの観光客が訪れるのもわかる。目まぐるしく時計が回るマンハッタンの喧噪とは裏腹に、ここの時間はとてもゆっくりと流れている。
そんな場所に世界中からプレスを集め、世界でもっともクリーンなディーゼル車を試乗させる…エコイメージを訴求するにはばっちりのアイディアである。しかし、メルセデスがこの地を試乗会の場に選んだ理由はそれだけじゃない。バーモント州が全米でもっとも厳しい排ガス規制を敷いている5州のうちの1つであることも大きな理由だったという。
メルセデスはクリーンディーゼル車の先駆けとしてE320 CDI(北米ではE320ブルーテックというネーミング)をもっていて、すでに欧州、日本、他の米国内で販売している。しかしバーモント州では排ガス基準をクリアできず、販売が許可されていない。あえてそんな場所で、世界で初めて米国Bin5規制をクリアした最新クリーンディーゼル車であるML320ブルーテックの試乗会を開催する。まさにリベンジ。これなら文句はないだろう!という強烈な自信とアピールは実にメルセデスらしい。