現行のCクラスが登場した2007年頃からだろうか。いや、SLRのデザインテイストが盛り込まれた2代目SLKの登場の頃からだろう。メルセデス・ベンツが、若返りを図ってきたと強く感じだしたのは…。もちろん感じ方には個人差があるだろうが、2代目SLKが登場する以前のボクのメルセデスのイメージは、歴史や伝統を前面に押し出したプレミアムなブランドである反面、どことなくオヤジ臭さが漂い、乗るならもっと歳をとってからだと感じていた。
だが、2代目SLKのあの若々しくスポーティなデザインで印象が変わり出した。その時のインパクトが衝撃的で、後に2代目SLK350を中古で購入することになるのだが、今回の新型はその2代目に初めて触れたとき以上のインパクトを与えてくれた。
まず遠目ではあるが、新型SLKを前にして「新型はどこ?」と聞いてしまった。よく見れば違うのは当然だが、クルマが漂わすオーラとも言える雰囲気や迫力が「SL」に似ており勘違いしたのだ。それには全長、全幅がともに35mmずつ拡大した効果に加え、中央にスリーポインテッドスターがあしらわれた大きな横長グリルやヘッドライト形状などのデザインが存在感を高めていることが関係する。
先代までのSLKというと、オーナーとなり痛感したことも含めて言うと、同じ2ドアオープンモデルとして、どうしてもSLに対して存在感や迫力が足りず、劣等感があったのが事実。だが今回の新型では、所有したわけではないが、試乗している限りそのような気持ちが一切芽生えないのが良い。むしろ、デザイン性がSL以上に良く、信号待ちでSLが横に並ぼうが胸を張って乗っていられる、そんなプレミアム性を備えてきたと言える。