プロトタイプ版のフーガを見て乗って、最近インタビューした著名インダストリアルデザイナーを思い出した。彼は言った。「今や差別化の為には敢えて“毒”を混ぜることも辞さない時代」だと。まさしく、それは新型フーガにも当てはまる。
シートは全席のクッションパッドに高減衰ウレタンを新採用して、“からだの...
特にエクステリアデザインだ。ある意味、過剰で過激でエロい。だが、それは私みたいに新車を常に“見過ぎてる”クルマ中毒者にはちょうどいい。実際、私は見た瞬間「いいじゃん!」と思った。もはや普通に美しいだけでは記憶に残らない。「過激」は「美しさ」に勝るのである。
しかもそれはフーガだけではない。最近のBMWから始まり、メルセデスやレクサスもみんなそうだ。以前のように、グリルを大きく、タイヤを大きくし、いたずらに権威を主張するだけの高級車の時代は終わった。
もっと本能に直結し、「エロティック」でかつ「過激」でなければクルマ、特に高級車市場では生き残れない。エロとはすなわち、本能に直結する魅力ということだ。建前ではいけない。理念だけでも通らない。目立つためなら何でもする。それはクルマだけではなく、服もそうだし、芸能人のみならず人間もそう。つくづく怖い時代に入ったものである。