新世代の日産は、多くの人に“デザインの日産”と認知されて久しいが、その勢いは現在もとどまることを知らない、というのが最近僕が感じているところだ。
例えば先日のNYショーで発表されたフェアレディZ ロードスターにはひと目惚れ状態。これまでの日本の自動車デザインはどこか世界の主役になれない感があったが、このZ ロードスターを見た時にはそうした思いが一発で吹き飛んだ。
良い意味で日本車離れしていると同時に、世界のオープンスポーツの中で見ても最も存在感のある部類とすら思えた。これまでの日本車には感じられなかった“色気”や“艶”という言葉すら相応しい。そんな想いを抱いたのだった。
そして今、目の前にあるスカイライン クロスオーバーにも、僕は同じような想いを抱いている。
クロスオーバーと呼ぶに相応しい、いわゆるSUVとは明らかに一線を画す低全高のフォルムは、単に他との違いを示すだけでなく、そこにスカイラインの血統を思わせる要素がちりばめられている。しかもクロスオーバーゆえのボリューム感を活かした、艶やかでエレガントな表現がそこかしこに見て取れる。
ドアを開けると、目の前に広がるインパネにハッとさせられる。独自の造形と質感が融合することによって、新たな世界観を作り上げているからだ。それでいて、スカイライン・シリーズが持つ雰囲気と共通するオーラもある。かつて日本車に、これほど世界観のあるデザインがあっただろうか、そんな風にすら思えてしまう。
スカイライン クロスオーバーはこれまでの日本のクロスオーバーにはなかったプレミアム感を確実に生み出している。さらにそんな唯一無二の感覚は、同じスカイライン・シリーズにあるクーペとも共通する。どちらも、他の日本車には醸し出すことのできないプレミアムな感覚を有する希有な1台。そう思うと日産のデザインは今、極まって確かな独自の世界を作り上げているといえるかもしれない。
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