さらに、いわゆるSUVと比べた時には、クロスオーバーがスカイライン・ベースである、という強みが存分に発揮されることになる。面白いのはここまで語ってきた魅力はそのままに、今度は先に挙げたセダンやクーペの要素が顔を出してくるのである。
つまり同じスカイライン・シリーズにおいてはセダンやクーペより背高だけに走りの味わいは異なる部分で際立っていた。が、他のSUVに比べれば圧倒的に背が低いクロスオーバーであることで、速さやハンドリングに俊敏性も感じられ、まるでセダンやクーペのような走りの要素が際立つという二面性を持つわけだ。そしてこの二面性にこそ、スカイラインの血統を受け継ぐ理由があるともいえる。
こんな具合でデザイン、走りの両面において他にはない価値を有するだけに、スカイライン クロスオーバーには希有なプレミアム感が漂うのだろう。
さらに言えば、使い勝手も決して忘れない上に、贅沢な装備も備えている。数々のアメニティももちろんだが、例えばリアシートの背もたれは倒すのも起こすのも全て電動となるなど、ある意味エンターテイメント性すら備えたものとなっている。
斬新なパッケージが生んだこれら数々の魅力と、前編で語ってきた先進技術を加えた上でライバルたちを見渡してみると、これほどまでにプレミアムかつスポーティなクロスオーバー/SUVは少なくとも国産車には思い当たらないし、輸入車と比較しても対等のものは少ないという事実に突き当たるのである。
そう考えると、スカイライン クロスオーバーは極めて独自性の高い1台である。同時にそうした独自性の高さが、スカイラインの世界を一層広く深いものとしてスカイライン・シリーズ全体を高みへと引き上げ、日産のブランド性に、またひとつ確かなものを加えているように思えるのである。
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