塙さんは、EVは環境に優しいけれど静かで大人しくてつまらない乗り物ではなく、カッコよくて速い乗り物だということを知って欲しいと言う。そのためにまずはガソリン車と対等に戦えることを証明しアピールしたいのだそうだ。10分少々でレースを終えることのできるパイクスはEVマシンが戦うフィールドとして向いている。
今回10分を切れなかった田嶋さんには来年またあのモンスター・マシンで再チャレンジをしていただきたいのだが、彼もまた時代の流れでEVマシンでのレース参戦に強い興味を抱いていた。しかし田嶋さんの場合は“キング・オブ・パイクス”のプライドとファンの期待も大きい。EVの可能性を探っているという点では二人とも意見は同じだった。モータースポーツの将来に新しいチャレンジが必要だと考えているようだ。
レース当日、田嶋さんは大きなエンジン音を響かせ、疾走してチェッカーフラッグの前を通過していった。その存在そのものに迫力とオーラがある。土煙を大きく舞い上げ、派手なパフォーマンスで観衆を喜ばせる田嶋さんの走りは動力源が何に変わろうとも多くのファンは楽しみだろう。
一方、塙さんのマシンも来年こそはモーターのパフォーマンスを高め、全開走行で4301mの頂上まで完走して欲しい。でなければ、次のステップが見えないのではないか…。いや、もっと新しいフィールドにもチャレンジしていって欲しい。
とにもかくにも、パイクスでの来年の二人の活躍が今から待ち遠しい。