なんどもスクープされたポルシェのスポーツサルーン・パナメーラがついにデビュー。長かった開発の集大成とも言える技術ワークショップがポルシェの聖地であるバイザッハ開発センターで行われた。オマケにポルシェのテストドライバーによる助手席同乗走行も愉しめた。ではパナメーラとはいったいどんなクルマだったのだろうか、なぜポルシェがサルーンカービジネスに足を突っ込むのか、と疑問はつきない。
パナメーラがどんなサルーンなのか、911と対比すると分かりやすい。エンジンレイアウトや駆動方式は似ても似つかないが、その普遍性はスポーツカーオーナーが乗っても納得できるダイナミクスをもつかどうかという点に尽きる。911を感じさせる乗り味をサルーンで実現するというのがパナメーラの最大のコンセプトだ。そこでパナメーラ(ターボ)のポテンシャルを数値で見てみると開発聖地でもあるニュルブルクリンク・サーキットではカレラと同じ速さで駆け抜けるらしい。このパフォーマンスなら911ユーザーを唸らせることができる。つまり、ポルシェはSUVのカイエンでも常に「911ユーザーを説得できるか」と自問して開発しているわけだ。
パナメーラのラインアップは5リッターV8のガソリン直噴エンジンがメインだ。ターボはAWDが標準だが、カレラとカレラ4があるように、自然吸気のV8パナメーラにはFRの「S」とAWDの「4S」が存在する。来年にはベースモデルとなるV6とV6ハイブリッドが仲間入りし、状況に応じてカイエンと同じくアウディ製のV6ディーゼルを搭載するかもしれない。