93年にデビューした初代トゥインゴは、240万台という累計販売台数を記録した大ベストセラーカーだ。その人気は欧州だけにとどまらず、95年に日本に導入されるや大きな話題を獲得。左ハンドルのみという設定ながらも、翌96年には年間1550台を販売するなど一大ブームを巻き起こした。トゥインゴが登場するまでの日本には、フランス車=一部のマニアが乗るクルマという空気が流れていたが、先代トゥインゴはそんな雰囲気を見事に一掃し、フランス車をグンと身近な存在に変えたのである。
実用的なパッケージング、豊富な装備、150万円を切る価格など、先代トゥインゴには数多くの魅力が備わっていたが、最大の魅力はなんといってもキュートなスタイリングとインテリアだったと思う。最近では日本のコンパクトカーも見違えるほどお洒落になったが、当時の国産モデルは実用車然としたものが多く、そのなかでトゥインゴのちょっとファニーなルックスと明るいインテリアは群を抜いて個性的だった。
今回登場した新型トゥインゴも、そんな先代の魅力を大筋で継承している。価格は198万円になったが、当時との為替の違いを考えれば200万円を切ったのは立派なもの。相変わらず、もっとも手の届きやすい輸入車の一台なのは間違いない。