デビューから4年目にして初のフェイスリフトを行なった新型ボルボC70。結論から先に言えば、独自の個性、個性的なポジショニングを更に突き詰めて、その魅力はますます高まった。興味を持っていた人に勧められるのはもちろん、他の車種を検討している人に「これも考えてみたら?」と言ってみたくなる、そんなクルマに仕上がっている。
一番のアイキャッチはその外観だ。もともとC70と言えばリトラクタブル・ハードトップでありながら、そのルーフを3分割構造とすることによって、開けても閉めても掛け値無しに美しいスタイリングを実現している希有な例であった。新型はそれをベースに、まずフロントマスクを大胆に刷新。先にマイナーチェンジを受けたC30や昨年登場したXC60などに通じる、より豊かな表情を得た。
手掛けたのはボルボカーズのエクステリアチーフデザイナーで、C30のフェイスリフト、XC60なども担当したフェディ・タルスマ。実はフェイスリフト前のC70も彼の手によるものなのだが、その顔はS40/V50とは別物だったにも関わらず、ほとんどそうは見えず、率直に言ってインパクトはちょっと弱かった。しかし今度の顔は、流麗なボディラインとよく合っている。LEDテールランプが美しいリアビューも、グッと艶が増した。大胆な変化にも関わらず、まるで取ってつけた感が無いのは、さすが本人の手によるモディファイというところだろうか。うまくアップ・トゥ・デートな雰囲気を演出している。
純粋に外観だけでも、十分に購入理由となり得る。新しいC70は、そんなクルマだと言っていいのではないだろうか。