これほどクオリティが高いのか…。そう思わず感嘆の声をもらしたのは、今年3月のジュネーブショーのこと。この時ワールドプレミアされたVWの新型ポロにである。
実に7年ぶりのフルモデルチェンジを果たしたVWポロは、遠目から見た時点で既に極めて高いクオリティを有するクルマならではのオーラを放っていた。丁寧に作り込まれたヘッドライト、Bセグメントはおろか、Cセグメントに匹敵するほどの精緻なボディのプレスラインなど、どこから見ても完成度が高く、まだ触れてもいないのに同クラスのベストであるのはもちろん、1つ上のクラスでさえ太刀打ちできないのでは? と思えたほどだ。
室内も同様で、先に登場したゴルフとは室内寸法が異なるだけでクオリティはほぼ同一。その印象は感嘆を既に通り越し、ある種の怖れすら感じるものだった。
「日本のコンパクトカーは大丈夫か?」と。
だから5月末にイタリアのサルデニア島で開催された国際試乗会で再び新型ポロに対面したときには、クオリティの高さに関する驚きよりもむしろ、果たして中身がどうなのか? が気になって仕方なかった。
というのも新型ポロは、ジュネーブショーでも発表されたように、1.2リッターの新開発TSIエンジンを搭載する初のモデルで、このパワーユニットがいかなる実力を持つかがキモだと考えていたからである。VWは既に兄貴分のゴルフをCセグメントの最上位に位置するプレミアム・ハッチバックへとその座をスライドさせる一方で、パワーユニットは先代の後期から採用する1.4リッターのTSIエンジンによってダウンサイジングを果たしパラダイムをシフトすると同時に好評を得ている。
ならばそれに次ぐのはもちろん、今後を考えた時にはもしや主役になるかもしれない1.2リッターのTSIが気にならないはずがない、というわけである。