| 試乗レポート |
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レポート:佐野弘宗
写真:前田恵介
取材協力:アウディジャパン株式会社
試乗ステージ:芦ノ湖スカイライン
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【3.2 FSI quattro】
全長×全幅×全高=4935×1855×1475mm、ホイールベース=2845mm、車重=1850kg、駆動方式=クワトロ、エンジン=3.2リッターV6・DOHC(255ps/6500rpm、33.6kg-m/3250rpm)、トランスミッション=6速ティプトロニック、価格=726万円 |
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「アバント」という名に秘められたもの
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A6アバントはマーケティング的にいうと、当然ながらメルセデス・ベンツ・Eクラス ステーションワゴンやBMW・5シリーズ ツーリングと競合するモデルだ。すなわち事実上は“最高級ワゴン”というべきクラスである。アウディはこのワゴン的モデルを伝統的に「アバント」と呼んでいるが、新しいA6アバントも含めたアウディ歴代ワゴンの特徴は、じつはこの呼称を最大の拠りどころにしているといってもいい。ちなみに「アバント(=avant)」はフランス語で「〜の前に」といった意味(英語のbeforeに近い)で、その言葉自体にヨーロッパ人は先進的でオシャレな印象を持つらしい。
アウディが初めて「アバント」という車名を使ったのは、当時の2代目100シリーズに追加された100アバントである。デビューは1977年。ちなみにそれ以前にアウディにワゴンモデルが存在しなかったわけではなく、60年代の初代80にも「バリアント(=ドイツ車でよく使われるワゴンの呼称)」があったし、それ以前のアウトウニオン時代にもDKWブランドにバリアントが存在した。そんな中でアウディがなぜ100に「アバント」という名を与えたかといえば、じつはそれがワゴンではなく、リアゲートが強烈に傾いたそのパッケージは今の感覚でいうと5ドアハッチバックそのものだったからだ。
以来、アウディは自社のワゴン(風)モデルに一貫して「アバント」の名を使っている。かつての100の後継であるA6、そして80の血を受け継ぐA4のアバントはそれぞれ、他社の本格派ワゴンに較べてトランクスペースが小さい(そのかわり軽快でスタイリッシュ)のが伝統だが、それは完全に意図的なものだったわけだ。
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