| 試乗レポート |
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レポート:佐野弘宗
写真:菊池貴之
取材協力:トヨタ自動車
試乗ステージ:河口湖周辺ほか
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【1.0 X スペック】
全長×全幅×全高=4300×1690×1460mm、ホイールベース=2550mm、車重=990kg、駆動方式=FF、エンジン=1.0リッター直列3気筒・DOHC(71ps/6000rpm、9.6kg-m/3600rpm)、トランスミッション=CVT、価格=132万3000円 |
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ただ美しくあるために
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ベルタ(=BELTA)という車名は「美しい、美しい人」を意味するイタリア語だそうだが、トヨタが新しい最小セダンに込めた期待がこの車名に象徴されているといってもいい。ご存知のようにベルタはプラッツの後継モデルにあたり、同世代のヴィッツと基本メカニズムを共有するセダン……という成り立ちも変わりない。ただし、ホイールベースやインテリア(室内のパッケージ寸法までなにもかも)、果ては前後のドアまでヴィッツと共通だったプラッツが、ある意味で見事なまで(?)に「お尻にトランクを背負わせたヴィッツ」だったのに対して、今度のベルタはエンジンやサスペンション、ステアリングなどの基本構造こそヴィッツと共通だが、ホイールベースやインテリアのパッケージなどをすべてベルタ専用に仕立て直している。
アメリカと日本を中心に販売されたプラッツは、発売当初こそ日本でも月間5000台ペースの売り上げを記録したものの、ここ数年は月間1000台を割り込むことも多かった。プラッツはトヨタとしては大成功作とは認識されておらず、その最大の理由をトヨタは「セダンらしくなかったスタイリング」 と分析したらしい。ベルタが「トランク付きヴィッツ」を脱した狙いはずばり、その車名が象徴するように“美しくあるため”……つまりは何よりもカッコを重視したからと理解していいだろう。
まあ、わざわざそう言われなくても、たしかにベルタはいかにも流麗な伝統的セダンのカタチをしている。近くに寄って見ればなるほどカローラよりひと回り小さいことが実感できるが、ボディサイズがイメージできない離れた距離から眺めれば、その存在感はカローラやプレミオ/アリオンにも負けない。…それどころか、最新トヨタらしいワイドなグリルやリアに向けてなだらかに下降するルーフラインなど、ベルタは兄貴分のカローラより伸びやかにすら見えるほどだ。
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