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  試乗レポート   
フォルクスワーゲン
ゴルフ GTI 
レポート:河口まなぶ
写真:小林俊樹
取材協力:フォルクスワーゲングループジャパン株式会社
【GTI 6速DSG スペック】
全長×全幅×全高=4225×1760×1460 mm、ホイールベース=2575mm、車重=1460kg、駆動方式=FF、エンジン=2リッター・直4DOHC ターボ(200ps/5100-6000rpm、28.6kg-m/1800-5000rpm)、トランスミッション=6速DSG、価格=336万円
フォルクスワーゲン  ゴルフ GTI
フォルクスワーゲン  ゴルフ GTI
大型化したルーフスポイラーや70mm径のツインエキゾーストパイプがリアからの明確な識別点。エンブレムは“GOLF GTI”ではなく“GTI”のみとなった。
フォルクスワーゲン  ゴルフ GTI
随所に奢られたアルミやブラックのヘッドライナーなどがスペシャル感を強調。ステアリングホイールは、初代ゴルフGTIと同様の3本スポークタイプとなる。
フォルクスワーゲン  ゴルフ GTI
1976年にデビューした初代ゴルフGTI。最高出力は110ps、最高速は182km/hと今となってはささやかだが、当時の大型車を一蹴する動力性能を持っていた。
かつての栄光を取り戻すために…
 『GTI is Back.』というコピーは、「今回は気合いが入ってるな」と我々に思わせる一方、図らずもVWの自問自答といえる。3代目で有名無実化、先代ではプレミアムに腐心したばかりに忘れられた感のあったトップ・スポーツ・モデルの名を、最も憂いたのは何を隠そうVW自身だった。確かに初代GTIの存在はあまりに大きい。『アウトバーンの追い越し車線を走れる唯一の小型車』という表現からも、それが伝説なのだと分かる。事実、車重800kg台のボディに1.6リッター/110psの高性能エンジンを搭載…という初代GTIの“離れワザ”を、当時多くのメーカーが追従した。こうして80年代のホットハッチ・ブームが幕を開けたのだから。

 その功績からすれば、確かに代が進む毎にGTIは普通になったのだろう。ただ個人的には致し方ないとも思える。別にVWの名誉のためにではないが、背景には車格の移行、技術の進歩、ユーザーの嗜好の変化、ライバルの躍進など、ありとあらゆる要素を含むだろう“時代の変化”があるからだ。

 実際、存在感の大きさやインパクトの強さでいえば、初代GTIに匹敵するのは先代に設定された「R32」だろう。既に小さくなく、大衆車からシフトしたゴルフに高性能を求めれば、その解は当然80年代とは異なる。しかし、それだからといって03年秋にフルモデルチェンジした5代目で、伝説のGTIの名を放置する理由はない。事実、欧州では未だ『GTIといえばゴルフ』と認知されている調査結果もあるのだから、ビジネスを考えてもここを強化しない理由はないわけだ。「果たしてGTIはこのままで良いのか?」と問い、「否!」と答えたかは知らないが、少なくとも目の前にあるGTIからは答えが「否」だったのだろう想いを感じる。だからVWも自信を持って「GTIが帰ってきた!」と声高に叫ぶのだ。ならばユーザーとして「お帰りなさい」と笑顔で迎えたい。

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Page1 かつての栄光を取り戻すために…
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