| 試乗レポート |
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レポート:佐野弘宗
写真:望月浩彦
取材協力:マツダ株式会社
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【20S スペック】
全長×全幅×全高=4555×1745×1615mm、ホイールベース=2750mm、車重=1490kg、駆動方式=FF、エンジン=2.0リッター DOHC 4気筒(145ps/6000rpm、18.5kg-m/4000rpm)、トランスミッション=4速AT、価格=205万8千円 |
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求む! 最新世代のトランスミッション
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サードシートの居住性は、直接のライバル関係となるアイシスとラフェスタとのボディサイズ比較がそのまま当てはまる。つまり、プレマシーのサードシートはボディがより小さいラフェスタより広くてシートも座り心地よく快適だが、ボディが大きいアイシスと比較すると、僅差でありながらアイシスに軍配が上がる。まあ、筆者の個人的意見を許していただけるなら、サードシートで大人が快適にドライブできるミニバンは国産車ではエルグランドとアルファードの2台しかなく、その他のサードシートはすべて“緊急用”の域を出ないと思う。逆説的な物言いで申しわけないのだが、だからこの種の小型ミニバンのサードシートは「どれも大差なし」といってもいい。
……とまあ、新型プレマシーはさすがに最新作だけあって、インテリア関連についてこのクラスのミニバンとして特筆すべき欠点もなく、またそれなりに独自の売りもあるが、ライバルを軽く置き去りにしているわけでもない。プレマシー最大の売りはやはり走りだろう。とにかく走り(中でもハンドリング)の良さ、しかもヨーロッパナイズされた重みのあるドライブフィールは、プレマシーに限らず最新世代のマツダ車に共通する最大の個性だろう。このヨーロッパ風味に対する徹底した意思の強さは、好き嫌いを別にしても、感服せざるを得ない。とにかく山道で飛ばせて、しかも不安感なく、ステアリングからの情報が濃厚……という点でいえば、新型プレマシーは、ホンダ・オデッセイ、トヨタ・イプサムと並んでミニバンのトップクラスだ。上下動のないフラットな乗り心地もこの種のミニバンとしては素晴らしく、オプションの50扁平の17インチタイヤを履く23Sでも、鋭い突き上げを見事に吸収してくれるのも嬉しい。ただし、素晴らしい乗り心地のフロントシートに較べて、セカンドシートの乗り心地はあと一歩引き上げて欲しい気もするが……。
いずれにしても「この走りは全幅1745mmのワイドトレッドがあるからこそ」といわれれば、それも納得である(本当なら5ナンバー幅で実現すればもっといいけれど)。エンジンは2.0リッター、2.3リッターともにいつものようにスムーズで低速トルクもまずまずあり、そして軽い吹け上がりが心地いい。ただし、相変わらずの4段式で、大きなシフトショックなどに、もはや古さを隠しきれなくなっているATだけは早急な改善を求めたい。細かいことを気にしなければ、優秀なエンジンで動力性能や静粛性がなんとかギリギリの水準には達しているが、これで最新世代の5速AT、もしくはCVTが組み合わせられればどれだけ素晴らしいか……と思いをはせると少しばかり残念な気持ちになる。それが叶わないのなら、いっそのことヨーロッパ仕様に用意されるはずのMTがあると個人的には嬉しい。マニアも一目置くスポーツミニバンとなるだろう。マツダさん、どうですか?
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