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カービュー マーケットウォッチ(2006年7月)

 自動車総合サイト「carview.co.jp」を運営する株式会社カービュー(本社:東京都中央区、代表取締役:松本 基)は、社団法人 日本自動車販売協会連合会が公表する「月間登録台数ランキング」をもとに、日本国内における自動車マーケットの動きを独自分析する。

3列シートミニバンが不振、今後デビュー予定のニューモデルに期待!

 日本自動車販売協会連合会(自販連)や全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した5月の販売台数データからマーケット概況をチェックしてみよう。

 3/5ナンバーの国産乗用車合計は19万4210台(日本メーカーブランドに限る)で、前年同月比は89.4%。これで11カ月連続のマイナスで、1~5月計の前年同期比も94.8%まで落ち込んでいる。その一方、軽自動車は好調で、商用車を含めた全体では14万7425台で前年同月比100.7%。こちらは5カ月連続のプラスだ(前年同期比は103.8%)。ただ昨年、初めて軽自動車シェアが30%を超え、上り調子だったダイハツが前年を下回るなど、やや勢いにかげりが見えるのも事実。景気は回復基調ともいわれているが、こと自動車販売に関しては、依然として厳しい状況に変化はない。

 各メーカーごとの3/5ナンバー乗用車合計では三菱とダイハツ以外、すべて前年同月比がマイナス。特に日産とホンダはそれぞれ77.1%、78.6%で、2ケタの大幅なマイナスとなった。日産で前年を上回ったのはウイングロード、セレナ、ブルーバードシルフィの3車種だが、いずれも発売1年以内の「新車効果」の恩恵といわれるモデルばかり。そのセレナも昨年5月31日発売で、翌6月は9056台とジャンプアップ。それだけに今月(6月)は前年割れ必至だろう。ホンダは、主力のオデッセイ、ステップワゴンが前年同月比81.8%、70.2%と低迷。7月にはストリームがフルモデルチェンジする予定だが、それまでは苦戦が続きそうだ。

 5月の国産乗用車ランキングを見ると、3列シートミニバンの不振が目につく。ベスト10に入ったのは今年1月にモデルチェンジしたエスティマだけで、ランキングは前月3位から8位にダウン。前月6位だったステップワゴンは14位、10位だったアルファードが11位と軒並みランクダウンしているのだ。ちなみに昨年5月は、ベスト10にアルファード(6位)、ステップワゴン(8位)、ウィッシュ(9位)、アイシス(10位)と4車種がランクイン。各メーカーともコンパクトカーに並ぶ売れ筋車種となった3列シートミニバンだけに、今後の動向から目が離せそうにない。

ココも気になる! その1 

680万円超のレクサスGS450hが月間販売目標をクリア

 昨年8月にオープンした国内初の高級車専門ディーラー、レクサス。143店舗のネットワークと約2000人の専任スタッフで年内販売台数2万台を目標に掲げていたが、現実は1万293台にとどまるなど、苦戦が続いている。レクサスのラインナップはミディアムセダンのIS、グランドセダンのGS、電動式ハードトップをもつスペシャリティカーSCの3シリーズで、各車の月間販売目標はISが1800台、GSが1100台、SCが100台。さらに今年3月に投入されたFR初のハイブリッドモデル、GS450hは150台となっている。

 今年の実績を見ると、ISが月平均約957台で、以下GS約720台、SC約154台、GS450h約148台。価格が390万~525万円で一番売れ筋になると思われたISが目標比53.1%と大苦戦しているなか、ともに680万円超のSCとGS450hがほぼ目標通りと、健闘しているのが特徴だ。この現象は、たとえばSCではV8エンジンと電動式ハードトップ、GS450hはFR初のハイブリッドモデルという、価格に見合ったわかりやすい高付加価値があるからだろう。こうなると、今秋デビューする予定のレクサスのフラッグシップ、LSは期待できそうだ。17年ぶりに一新される380馬力の4.6リッターV8エンジンや定員4人のロングホイールベースモデルの設定、さらには全輪駆動のハイブリッドシステムなど、次世代プレミアムサルーンとしての話題性は十分。9月にも発売と噂される、今後のレクサスLS情報に要注目だ。

ココも気になる! その2 

前年比116.2%と好調だったBMWが今年初めての前年割れ

 プレミアムSUVのX5、X3、コンパクトFRの1シリーズなど、年々ラインナップを拡充し、いずれも好調に売れているBMW。昨年は年間4万4980台で前年比116.2%と好調だった日本国内はもちろん、全世界で112万6768台販売と過去最高を記録(前年比110.1%)した。今年に入っても日本では4カ月連続で前年を上回るなど好調をキープしていたが、5月は3607台で、前年同月比98%にとどまった。これは昨年モデルチェンジした3シリーズが発売直後で好調に売れていたことの反動と思われるが、国産車では新しいということで注目を集める「新車効果」はせいぜい1年ぐらいのものであることを考えると健闘したという見方も。4月にZ4をマイナーチェンジし、5月には320iツーリングを追加するなど、しっかり手を打っているBMWとはいえ、今後の売れ行きは要チェックといえそうだ。