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カービュー マーケットウォッチ(2007年2月度)

 自動車総合サイト「carview.co.jp」を運営する株式会社カービュー(本社:東京都中央区、代表取締役:松本 基)は、社団法人 日本自動車販売協会連合会が公表する「月間登録台数ランキング」をもとに、日本国内における自動車マーケットの動きを独自分析する。

3/5ナンバー国産乗用車は2007年もマイナススタート

軽自動車は前年比102.4%と相変わらず絶好調!

 今回は、日本自動車販売協会連合会(自販連)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)、日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した1月の販売データからマーケット概況をチェックしていこう。まず軽自動車を除く、3/5ナンバー乗用車は20万953台で前年比89.9%。これで19カ月連続のマイナスと、なかなか明るい兆しが見えてこない状況だ。特に3ナンバーの普通乗用車は前年比3.8%プラスと4カ月連続で前年を上回ったが、5ナンバーの小型乗用車は18.2%マイナスと12カ月連続の前年割れ。軽乗用車が1月も前年比105.5%と好調だっただけに、やはりコンパクトカーがメインの5ナンバー小型車市場は軽自動車に食われているということなのだろう。

 輸入車を除く日本メーカーブランド国産乗用車は18万7390台で前年比89.8%。それだけにスズキ以外はメーカー合計が前年を下回っているが、特に日産と三菱は76.5%、61.6%と大幅なマイナスとなってしまった。三菱は昨年好調に売れた「アウトランダー」がデビュー2年目に入り苦戦しているのが大きな原因だが、昨年10月に発売した「パジェロ」も10月1052台、11月1368台と出足好調だったものの、12月は784台とほぼ月間販売目標700台レベルとなり、1月は569台と目標割れ。1月30日に5代目にモデルチェンジした「デリカD:5」の売れ行きが大いに注目される。一方の日産は昨年末にエンジンを改良し、燃費を向上させた「キューブ」、「ノート」、「ティーダ」もそれぞれ前年比75.1%、91.0%、77.3%と不発。当面、ニューモデルも今春投入予定の「デュアリス」ぐらいしか見当たらず、しばらくは厳しい状況が続きそうだ。

 次に軽自動車だが、貨物車を含めた全体で13万8269台、前年比102.4%と13カ月連続のプラス。相変わらず好調な売れ行きをキープしている。特に昨年投入した「ムーヴ」が前年比125.0%、「ミラ」も120.9%とダイハツが絶好調で、昨年なんとか34年連続軽自動車ナンバー1の座を守りきったスズキを2カ月連続で上回った。とはいえ、昨年11車種もニューモデルがデビューしただけに、この反動も心配されるところだ。

 また輸入車は海外メーカー製乗用車が1万2233台で前年比92.5%。日本メーカー製輸入車や国産OEM車を含めると、1万3563台、前年比90.9%と7カ月連続で前年を下回った。メーカーブランド別乗用車では1位VW(フォルクスワーゲン)3208台、2位メルセデス・ベンツ2489台、3位BMW2010台と相変わらずドイツ車が上位を占めるが、753台売れた5位アウディを含め、いずれも前年比はマイナス。昨年、4年ぶりに年間合計がマイナスとなったが、年が変わっても悪い流れは変わっていないようだ。そのなかで台数的には少ないものの、前年比で見ると、ルノー101.1%、シトロエン121.4%、フィアット152.8%とラテン系モデルが伸びている。今年の台風の目となるのか要注目だ。

ココも気になる! その1

トヨタが国内市場を盛り返し、世界一の座につけるか?

 軽自動車の好調さばかりが目につく国内のクルマ市場だが、国産乗用車に限れば50%強の圧倒的なシェアを誇るトヨタも苦戦を続けている。昨年は年間合計でも2年連続で前年を下回り、今年1月も91.4%とマイナススタートとなってしまった。ただトヨタを含め、国内の各メーカーとも輸出は絶好調で、昨年の輸出台数は前年比21.4%アップと大きく伸び、初の500万台突破と過去最高記録を更新した。それもあって、ダイハツ、日野を含めたトヨタグループ全体の昨年の世界生産台数は901万7786台と前年比9.5%アップ。70年以上も世界生産台数トップの座を守り続けているGM(ゼネラルモータース)の約918万台には及ばなかったものの、完全に射程内に収める形となった。

 今年はトヨタグループ全体で945万台程度を見込んでいるが、GMは北米での販売低迷を背景に減産が続いており、1月時点で計画値より3.6%のマイナス。この状況が続けば、年間ではトヨタグループが世界一となりそうな勢いだ。となると、気になるのが国内市場の動向。昨年10月にモデルチェンジした「カローラ」は月間販売目標1万2000台ペースをキープし、新型車種の「オーリス」や「ブレイド」は目標以上の売れ行きだが、デビュー2年目に入った「ラクティス」や「RAV4」、「ベルタ」などは大きく落ち込んでいる。今年は「ノア/ヴォクシー」や「イスト」といった売れ筋のミニバン/コンパクトカーのモデルチェンジを控えているだけに、国内市場も盛り上げ、待望の世界一の座を奪取してほしいものだ。

ココも気になる! その2

VWが輸入車ブランド7年連続ナンバー1を達成!

 昨年は輸入車市場全体では4年ぶりに前年を下回ったが、ドイツ勢は好調に売れ、1位VW5万4384台(前年比101.8%)、2位メルセデス・ベンツ4万9681台(同108.4%)、3位BMW4万9014台(同109.0%)といずれも前年を上回った。これでVWは7年連続で輸入車ブランドナンバー1を獲得。車種別でも「ゴルフ」が2万3621台で、2位BMW「3シリーズ」の2万2789台を抑え、4年連続でトップとなり、2冠を制した。特にゴルフはGTIがおよそ3割を占めるほど大ヒット。さらに「ジェッタ」や「パサート」などの上級モデルも好調に推移し、VW初のクーペカブリオレ「イオス」やファッショナブルな「クロスポロ」などの投入も販売を後押しする結果となった。

 今年は1月にゴルフ、ゴルフプラス、ポロに特別仕様車を設定するとともに、スーパーチャージャーとターボを組み合わせた次世代パワーユニットを搭載した「ゴルフGT TSI」をリリース。1月は前年を下回ってしまったが、攻めの姿勢を崩していないのが心強い。VWは世界市場でも好調で、昨年はグループ全体で前年比9.3%アップの573万台となり、過去最高を記録。特にドイツを中心にした西ヨーロッパ市場と中国市場で好調だった。VWブランドの乗用車だけで見ても、前年比10%アップの339万台。西ヨーロッパ市場ではシェアを11%確保し、中国市場では乗用車ブランドナンバー1となっている。