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カービュー マーケットウォッチ(2008年7月度)

 自動車総合サイト「carview.co.jp」を運営する株式会社カービュー(本社:東京都中央区、代表取締役:松本 基)は、社団法人 日本自動車販売協会連合会が公表する「月間登録台数ランキング」をもとに、日本国内における自動車マーケットの動きを独自分析する。

国産乗用車は2カ月連続の前年割れだが、マイナス幅は減少

軽自動車は15カ月連続のマイナス、輸入車は2カ月連続で大幅減!

 今回は、日本自動車販売協会連合会(自販連)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)、日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した6月の販売データからマーケット概況をチェックしていこう。まず輸入車を含めた3/5ナンバー乗用車(軽自動車は除く)全体では24万2790台で、前年同月比98.2%と2カ月連続のマイナスとなった。これは海外メーカー製輸入車が2万580台で前年同月比84.7%と2カ月連続で2ケタの大幅減となったことが主因で、国産乗用車(日産デュアリスの輸入分86台含む)全体では22万1647台で前年同月比99.8%。前月のマイナス幅が2.7%だったことを考えれば、若干ではあるが下げ止まり感が出てきたといえそうだ。

 ナンバー別では3ナンバーの普通乗用車が11万808台、前年同月比104.2%で12カ月連続のプラスと好調をキープしているが、5ナンバーの小型乗用車は13万1982台、前年同月比93.7%と前月の90.3%より復調気配とはいえ、2カ月連続のマイナスだ。

 国産乗用車の月間ランキングでは1、2位は「ホンダ フィット」、「トヨタ カローラ」で8カ月連続で変動なし。3、4位の「トヨタ ヴィッツ」と「クラウン」も前月と同順位だが、「日産 セレナ」が前月9位から5位に順位を上げた。また「スズキ スイフト」が前月11位から8位に、5月に発売された「ホンダ フリード」が10位にランクインしてきた。メーカーごとの合計ではトヨタ、ホンダ、スズキが前年同月比103.5%、104.5%、108.1%と好調なものの、日産、マツダ、スバル、三菱、ダイハツが前年割れ。6月デビューの「スバル エクシーガ」、7月発売の「マツダ ビアンテ」などニューモデルの伸長に期待したい。

 商用車を含む軽自動車は全体で16万5729台、前年同月比97.2%と15カ月連続のマイナス。ダイハツ、スズキ、マツダは前年を上回ったが、ホンダが1万9372台で前年同月比78.9%と大きく落ち込み、1~6月の前年同期比ではホンダ、日産、三菱、スバルが2ケタのマイナスになっている。

 また輸入乗用車は日本メーカー製(デュアリス分含む)輸入車を含めても2万1229台で前年同月比73.5%。前年同期比も89.2%と2ケタのマイナスになってしまった。海外メーカーブランド別乗用車ランキングでトップとなったBMWでさえ、4282台で前年同月比77%と厳しい状況だ。

ココも気になる! その1

ィットに続いて、フリードのヒットでホンダ大躍進なるか?

 国産乗用車部門では3年連続で前年を下回り、海外市場での好調な売れ行きに比べ、国内市場で苦戦を続けてきたホンダ。それが昨年10月26日に「フィット」をモデルチェンジして以来、7カ月連続でホンダ車の販売が3/5ナンバー乗用車全体の前年同月比に対しプラスとなり、今年1月から6月までの前年同期比では111.8%と群を抜く伸び率となっている。

 その原動力であるフィットは、2001年にデビューした初代モデルも7年連続で年間10万台超というロングセラーを記録したが、新型フィットはそれを上回る好調さとなっている。昨年11月から月間販売目標1万2000台を一度も下回ることなく、月平均約1万6900台と大ヒット中だ。今年の累計ではすでに2位「トヨタ カローラ(アクシオ、フィールダー、ルミオンの計)」に1万7751台の差をつけているだけに、今年の販売台数ナンバーワンの最有力候補といえるだろう。

 そんなホンダがさらにラインナップを強化。それがモビリオ(モビリオスパイク)の後継モデルとしてデビューした「フリード」。全高を1715mm(FF)と高く設定し、全長4215mm、全幅1695mmのコンパクトカーサイズで余裕の3列シートスペースを実現した。売れ行きも5月が1770台(5月30日発売)、6月が5331台と月間販売目標4000台をクリア。7月2日現在、約2万台の受注を集め、今後も期待できそうだ。またモビリオでは2列シート仕様のスパイクのほうがよく売れていたが、フリードでは3列シート仕様が5861台、2列シート仕様が1240台と、3列シート仕様が人気。それも受注ベースでは、7人乗りが59%を占めているという売れ行きの違いは、見逃せないポイントだ。

ココも気になる! その2

今年上半期の輸入車モデル別ランキングをチェック!

 輸入車の販売データを集計している日本自動車輸入組合(JAIA)では、通常はメーカーブランド別のデータしか公表しないが、3カ月ごとに車名別の速報データを発表する。そこで今回は海外メーカー製乗用車の今年上半期ベスト10をチェックすることにしよう。

 1位は「VW(フォルクスワーゲン)ゴルフ」で1万2258台(前年同期比101.6%/前年順位2位)、以下、2位「BMW 3シリーズ」9394台(同76.8%/同1位)、3位「メルセデス・ベンツ Cクラス」7573台(同220.9%/同8位)、4位「BMW MINI」6982台(同100.3%/同3位)、5位「VW ポロ」6047台(同98%/同4位)、6位「BMW 1シリーズ」3645台(同101.9%/同6位)、7位「メルセデス・ベンツ Bクラス」2975台(同85.7%/同7位)、8位「アウディ A4シリーズ」2710台(同101.9%/同13位)、9位「メルセデス・ベンツ Eクラス」2637台(同56.2%/同5位)、10位「BMW 5シリーズ」2407台(同83.3%/同10位)となった。

 VWゴルフは2004年5月に日本デビューと決して新しいモデルではないが、TSIエンジン+DSG(ダイレクトシフトギアボックス)搭載モデルを順次投入するなど、着実な新型モデル投入のおかげで前年の販売台数をクリア。BMW3シリーズはデビュー3年目ながら好調に売れた昨年の反動で前年比は苦戦しているが、昨年6月にセダンがモデルチェンジし、今年4月にワゴンも追加されたメルセデス・ベンツCクラスの追撃を抑えて、2位を堅持した。ただCクラスも伸び率でいえば、220.9%とダントツのトップだ。

 また輸入車はデリバリーに時間がかかり、ニューモデル発売後の売れ行きが穏やかとなる傾向にあるが、今年3月に発売されたアウディA4が、昨年の13位から8位にランクアップしているのも注目される。いずれにしてもベスト10はすべてドイツ系モデル(昨年は9位に「ボルボ V70シリーズ」が入っていたが)。この傾向だけはいまだ不変のようだ。