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カービュー マーケットウォッチ(2008年10月度)

 自動車総合サイト「carview.co.jp」を運営する株式会社カービュー(本社:東京都中央区、代表取締役:松本 基)は、社団法人 日本自動車販売協会連合会が公表する「月間登録台数ランキング」をもとに、日本国内における自動車マーケットの動きを独自分析する。

国産乗用車が2カ月連続のマイナス

軽乗用車も3カ月ぶりに前年を下回り、輸入車は5カ月連続のマイナスと全体に低調!

 今回は、日本自動車販売協会連合会(自販連)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)、日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した9月の販売データからマーケット概況をチェックしていこう。まず輸入車を含めた3/5ナンバー乗用車(軽自動車は除く)全体では26万9468台で、前年同月比94.3%と2カ月連続で前年を下回った。3ナンバー乗用車は12万339台で前年同月比90.5%、5ナンバー乗用車も14万9129台で97.7%とともに前年割れだ。

 輸入車と軽自動車を除く国産乗用車は24万6746台(日産デュアリスの輸入分75台含む)で前年同月比は94.9%。メーカーごとの合計ではホンダ、マツダ、スバルを除き、前年同月比はマイナスだ。ホンダは5月に発売した「フリード」が9月も8679台と好調で、マツダは7月デビューの「ビアンテ」、スバルも6月に投入した「エクシーガ」が堅調だった。ところが、トヨタは5月に「アルファード」のモデルチェンジと同時に登場した「ヴェルファイア」が6448台と月間販売目標3000台の2倍強も売れたが、アルファードが4320台と前年割れ。6月にモデルチェンジした「日産 ティアナ」も7月こそ2952台と月間販売目標1000台を大きく上回ったが、9月は1761台にとどまり、日産全体では前年同月比89.2%と2カ月連続で2ケタのマイナス。1~9月の前年同期比でも99.6%と前年を下回ってしまった。

 国産乗用車の月間ランキングでは順位が変わらなかった1~4位の「ホンダ フィット」、「トヨタ カローラ」、「トヨタ ヴィッツ」、「ホンダ フリード」のほか、5位にランクアップした「マツダ デミオ」や、6位「ティーダ」と9位「ノート」の日産勢などコンパクト系が上位を占めた。

 軽自動車は2カ月連続で前年を上回っていた乗用車部門が12万7839台で前年同月比98.1%と落ち込み、商用車を含む軽自動車全体でも2カ月連続のマイナス。輸入車(乗用車のみ)は9月も海外メーカー製が2万2170台で前年同月比89.8%、日本メーカー製を含めても2万2797台で80.5%と5カ月連続で2ケタのマイナスとなった。

 海外メーカーブランド別乗用車ランキングはメルセデス・ベンツが2カ月連続でトップをキープしたものの、2位BMW、3位VW(フォルクスワーゲン)ともに前年同月比はマイナス。上位陣ではアウディだけが前年同月比105.8%、前年同期比103.6%と前年を上回る結果となっている。

ココも気になる!その1

待望のワゴンRがモデルチェンジし、スズキの追撃開始!

 2006年に初めて年間販売台数が200万台を超え、頂点を極めた軽自動車市場。その後は新車ラッシュの反動もあり伸び悩んでいたが、ようやく今年7月に16カ月ぶりに前年を上回るなど、明るい兆しが見え始めてきた。そして8月の「ダイハツ ムーヴコンテ」に続き、9月17日に「三菱 トッポ」がデビューし、25日には5年連続年間トップを快走中の「スズキ ワゴンR」がモデルチェンジ。年内にはホンダの主力モデル、「ライフ」もモデルチェンジする予定で、マーケットの盛り上がりは必至といった状況だ。

 なかでも昨年、ダイハツに軽自動車年間トップの座を奪われたスズキは要注目だ。輸出好調の影響で軽自動車の減産が続いていたが、新型ワゴンRの投入に合わせて新工場が稼働。ダイハツへの追撃態勢を強化している。9月は新型ワゴンRの販売日数が少なかったこともあり、新旧併せたワゴンRが1万6779台、前年同月比85.9%に終わり、スズキ全体でも4万8790台でダイハツの5万5322台には及ばなかったが、今後の伸びは大いに期待できそう。というのも、新型ワゴンRの月間販売目標はスティングレーを含めて1万8000台だが、ワゴンRは今年でさえ9月までの平均で1万7900台強も売れている超人気モデル。さらに新型ワゴンRでは燃費性能もアップし、買い換え需要だけでなく、省エネモデルとしても注目を集めそうな仕上がりだ。

 一足早くデビューした「ダイハツ ムーヴコンテ」は、9月4753台で月間販売目標4000台をクリア。受注も発売後1カ月で約1万台と好調で、従来からのムーヴを含めたワゴンRとのガチンコ勝負が激しさを増すことは間違いない。

ココも気になる! その2

1~9月累計でベンツCクラスが前年比150.8%と大躍進

 輸入車の販売データを集計している日本自動車輸入組合(JAIA)は通常、メーカーブランド別のデータしか公表しないが、3カ月ごとに車名別の速報データを発表する。そこで今回は海外メーカー製乗用車の1~9月累計によるベスト10をチェックすることにしよう。

 1位は「VW ゴルフ」で1万8087台(前年同期比99.8%/前年順位1位)、以下、2位「BMW 3シリーズ」1万3819台(同81%/同2位)、3位「メルセデス・ベンツ Cクラス」1万1815台(同150.8%/同5位)、4位「BMW MINI」9858台(同95.3%/同3位)、5位「VW ポロ」7879台(同91.1%/同4位)、6位「BMW 1シリーズ」5769台(同104.7%/同7位)、7位「アウディ A4シリーズ」4452台(同107.6%/同12位)8位「メルセデス・ベンツ Bクラス」4194台(同84.8%/同9位)、9位「メルセデス・ベンツ Eクラス」3909台(同59%/同6位)、10位「BMW 5シリーズ」3468台(同67.9%/同8位)となった。

 ゴルフは車名別年間ランキングで5年連続トップとなっているだけにデビュー5年目とはいえ安定した売れ行きだが、伸び率でいえばメルセデス・ベンツCクラスが前年同期比150.8%とダントツ。セダンが昨年6月、ステーションワゴンが今年4月デビューと、まだまだ“新車効果”の賞味期限が切れていない状況だが、海外メーカー製乗用車が前年同期比88.5%と落ち込んでいるなかでの売れ行きだけにブランド力の強大さを感じさせる。

 ただライバルのBMW3シリーズがセダンとワゴンモデルのツーリングをマイナーチェンジし、10月から予約受付を開始(納車は11月中旬以降)。販売データ上のバトルは年末以降に持ち越されるが、どう推移していくか今から楽しみだ。